東京ネットムービーフェスティバル グランプリにアニメーション作品 | アニメ!アニメ!

東京ネットムービーフェスティバル グランプリにアニメーション作品

 2004年から開始され、今回で4度目となる第20回東京国際映画祭協賛企画「東京ネットムービーフェスティバル2007」の各賞が10月27日に発表された。東京ネットムービーフェスティバルは、インターネットを発表の場とする映像作品を集めたユニークな映画祭。勢いを増すネ

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 2004年から開始され、今回で4度目となる第20回東京国際映画祭協賛企画「東京ネットムービーフェスティバル2007」の各賞が10月27日に発表された。東京ネットムービーフェスティバルは、インターネットを発表の場とする映像作品を集めたユニークな映画祭。勢いを増すネット時代の新しい映像で、東京国際映画祭のインターネット部門として高い注目を浴びている。
 上映会と表彰式は10月27日に六本木アカデミーヒルズ49タワーホールにて行われた。審査には昨年同様、審査委員長の東京大学大学院濱野保樹教授のほか、本年は『時をかける少女』などで知られるアニメ監督の細田守監督や映画監督・脚本家の大九明子さん、やはり映画監督で女優、作家でもある唯野未歩子さんの4名が当たっている。

 最終審査に望む一般部門の10作品は既に発表されており、このうちアニメーション作品は岡本将徳さんの『ばあちゃん』と加藤隆さんの『around』の2作品であった。
 このうちグランプリは岡本将徳氏の『ばあちゃん』となり、アニメーションからの受賞となった。この作品は第3回吉祥寺アニメーション映画祭の一発ギャグアニメ部門でノミネートされており、既に高い評価を受けている。ドキュメンタリータッチの切り絵風アニメーションで、笑いを誘いながらもどことなく温かみや切なさを感じさせる秀作である。

 また、同じく第3回吉祥寺アニメーション映画祭でノミネートされていた加藤隆氏の『around』はスクリーニング・オーディエンス賞となり、こちらも見事に受賞に輝いた。この賞は当日来場した観客の投票によって決定する賞で、一般ファンからの大きな支持を受けたといえる。
 世界の大型国際映画祭では、近年インターネット映像部門が拡大しており、また注目も増している。そうした勢いもあり東京ネットムービーフェスティバルへの関心も拡大している。そうしたなかでも活躍の目立つアニメーションは、日本のアニメーションの底力が表れているといえる。
【真狩祐志】

東京ネットムービーフェスティバル
/http://www.netmovie-fes.jp/

【一般部門】
グランプリ
   『ばあちゃん』 岡本将徳
ネット・オーディエンスグランプリ
   『お願い。誰か』 吉木敏博
準グランプリ
   『酔いどれバトン』『虹色喫茶』 大森研一
細田守賞
   『レンズに瞳を』 塚田朋来
細田守奨励賞 佳作
   『Who Cares』 Ka-long TSUI
唯野未歩子賞
   『レンズに瞳を』 塚田朋来
大九明子賞
   『学校を辞めます -51才の僕の選択-』 湯本雅典
東京Walker賞
   『屋上の夢』 塚田朋来
スクリーニング・オーディエンス賞
   『around』 加藤隆

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