日本アニメーションは、来年1月6日19時半より衛星放送のBSフジテレビでアニメ番組ハウス食品世界名作劇場『ポルフィの長い旅』の放送を開始すると発表した。 番組は日本アニメーションが長年製作を続ける世界名作劇場の第25作品目となり、毎週日曜日の7時半より1年間放映される。4クール全52話の新作アニメ1年シリーズは、近年、地上波、UHF、CSを問わず数が減っており、昔ながらのじっくり物語を見せるアニメ番組となりそうだ。 『ポルフィの長い旅』の物語は、20世紀の中頃のギリシャを舞台に生き別れとなった兄妹の運命を描く。原作はフランスの作家ポール・ジャック・ボンゾンさんの『シミトラの孤児』で、1950年代に発表された。 この原作を『海がきこえる』、『絶対少年』などの望月智充さんが監督する。さらにキャラクターデザインを『METROPOLIS』の作画監督など手がけた赤堀重雄さん、脚本は映画『夕凪の街 桜の国』の国井桂さんが行う。 世界名作劇場は日本アニメーションの看板番組のひとつで、1975年に放映された『フランダースの犬』から始まる。長い間フジテレビ系列でテレビ放映されていたが、1996年の『家なき子レミ』を最後に製作が途絶えていた。 しかし、2007年から地上波テレビを離れて『レ・ミゼラブル 少女コゼット』として新たなシリーズの製作を開始した。シリーズの再開は親子で観ることの出来る人気シリーズの復活として話題を呼んだ。 地上波の人気テレビが、衛星放送でかつてと同じ時間帯で放映されることは、面白い試みである。それと同時に、現在のファミリー・キッズアニメの位置づけも示している。過去10年間で、日曜日のゴールデンタイムはより大衆志向になり、ファミリー向けの世界名作劇場ですら、いまやニッチ(隙間)市場で生き残る道を求めているからである。 番組は放映日の翌日から NECビッグローブを利用して、インターネットでの配信も行う予定である。ハウス食品世界名作劇場「ポルフィの長い旅」 原作: ポール・ジャック・ボンゾン 「シミトラの孤児たち」話数: 30分/全52話放映: 2008年1月6日(日) BSフジ 19時30分より 2008年1月7日(月) NECビッグローブにて配信製作: 日本アニメーション日本アニメーション /http://www.nippon-animation.co.jp/<主題歌>オープニング 「ポルフィの長い旅」 / IKUKOエンディング 「君へと続く道」 / ダ・カーポ(コロムビアミュージックエンタテインメント)【スタッフ】監督: 望月智充脚本: 国井桂キャラクターデザイン: 赤堀重雄【キャスト】ポルフィ: 甲斐田ゆきミーナ: 藤村歩アネーク: 島本須美クリストフォール: 井上和彦
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