そのレベルの高さはよく知られているがあまり観る機会のない東欧のアニメーション、そうしたなかでも特に注目の高い50年代から80年代のチェコアニメーションを集めた「ファンタスティック!チェコアニメ映画祭」が11月17日から開催される。 紹介される作品のなかには2Dアニメーションのほか、人形アニメーションや切り絵アニメーション、線画アニメーションといった様々な表現が含まれる。これらは4つのプログラムにわけて渋谷のユーロスペースと吉祥寺バウスシアターで上映される。 今回紹介されるのは、50年代から80年代の日本未公開のチェコアニメーション合計32作品である。この時期は共産主義時代のチェコになるが、チェコアニメーションの黄金時代と呼ばれている。 皮肉なことに共産主義という規制にも関わらず、国営アニメスタジオの芸術性の重視が高い芸術力と技術力を生みだしたからである。 またこの上映作品のひとつ『けしのみ太郎 病気ってどうやってなおすの?』(写真右)の美術を手がけたヨゼフ・パレチェク氏の来日が11月30日に決定している。 パレチェク氏は、共産時代から独自の表現を求め続けたアーティストで、アニメーション作家としてだけでなく絵本作家としても活躍し高い評価を得ている。 今回は来日を記念して、渋谷のロゴスギャラリーでパレチェク氏の新作絵本「ちびとらちゃん」の原画展も開催される。良質という言葉まさに相応しいチェコのアニメーションと絵本がこの冬の話題になりそうだ。 「ファンタスティック!チェコアニメ」/http://www.a-a-agallery.org/event/fantastic/index.html11月17日よりユーロスペース、吉祥寺バウスシアターユーロスペース /http://www.eurospace.co.jp/吉祥寺バウスシアター /http://www.baustheater.com/■ 11月25日 ユーロスペースにて15時の回上映前村田朋泰さんによるトークショー■ 12月2日 ユーロスペースにて13時の回、バウスシアターにて16時の回パレチェク特別上映上映作品:『ちびとらちゃん』、『けしのみ太郎 キノコとりの名人はだれ?』他 計62分 未公開フィルム有■ 11月30日~12月12日渋谷・ロゴスギャラリーにてパレチェク作「ちびとらちゃん」原画展開催無休 入場無料12月1日13時よりパレチェク氏のサイン会予定。
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