無料週刊マンガ コミック・ガンボが単行本発刊開始 | アニメ!アニメ!

無料週刊マンガ コミック・ガンボが単行本発刊開始

 今年1月に完全無料のマンガ週刊誌「コミック・ガンボ」を発刊したデジマは、週刊誌のなかから人気ある作品の単行本の刊行を開始する。まず10月に江川達也さんが作画を行う『坊ちゃん』の第1巻、『黒草子』第1巻(吉田ひろゆき著)など、6点が刊行されるほか、11月にも

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 今年1月に完全無料のマンガ週刊誌「コミック・ガンボ」を発刊したデジマは、週刊誌のなかから人気ある作品の単行本の刊行を開始する。まず10月に江川達也さんが作画を行う『坊ちゃん』の第1巻、『黒草子』第1巻(吉田ひろゆき著)など、6点が刊行されるほか、11月にも6点が刊行される。それ以降も毎月4点程度の刊行を続ける。
 単行本のサイズはB6判とA5判と作品によって異なり、価格はB6判とが税込み588円を予定、A5判は未定となる。単行本は「ガンボコミックス」と名づけられ、TUTAYAほか全国の主要書店で発売される。

 単行本のための作品を供給する「コミック・ガンボ」は、今年1月16日に世界初の無料週刊誌としてベンチャー企業のデジマが開始し大きな話題を呼んだ。
 現在は、およそ15本の連載マンガを掲載した雑誌を、首都圏中心に10万部無料配布している。このほかインターネットやモバイルでの閲覧も可能である。
 
 もともとコミック・ガンボのビジネスモデルは、マンガ週刊誌を無料で配ることで実現する発行部数を基盤にした広告収入と、連載マンガの単行本の販売による収益であると考えられていた。
 実際に現在多くのマンガ雑誌は赤字で運営されており、単行本の販売収入で赤字分を埋め合わせているとされている。今回の「コミック・ガンボ」からの単行本発売は規定路線と言えるだろう。

 当初より発刊部数を決め、確実に配りきる「コミック・ガンボ」のビジネスは、週刊誌の必要経費を固定させ、かつ発行部数=消費者の手に渡った部数が明確になる利点がある。
 しかし、広告収入だけで発売の費用が賄うのは厳しいとみられる。今回発刊された「ガンボコミックス」の販売動向が、今後のデジマのビジネスを大きく左右することは確かであろう。

コミック・ガンボ公式サイト /http://gumbo.jp/pc/
デジマ /http://www.digima.info

ガンボコミックス
刊行開始日  : 2007年10月上旬(10月5日取次搬入予定)
刊行サイクル : 月1回 毎月上旬(毎月4点程度刊行予定)
流通形態   : 書籍扱い
版型     : B6判 および A5判
価格     : 予価 B6判 588円(本体560円) A5版 未定
販売エリア  : TSUTAYAほか全国主要書店 その他販売チャネル

「ガンボコミックス」刊行予定ラインナップ
10月刊(10月5日取次搬入予定)
『坊っちゃん』(1) 夏目漱石・作 江川達也・画
『黒草子』(1) 吉田ひろゆき
『昭和バカ囃子/林家木久扇物語』(1) (2)
     林家木久扇(木久蔵) 原案 どいーん・作 はまのらま・画
『朧-OBORO-』(1)  香川まさひと・作 木村直巳・画
『クライマー列伝』(上) 村上もとか

11月刊(11月9日取次搬入予定) 
『クライマー列伝』(下) 村上もとか
『G-Cup』(1)  板橋しゅうほう
『パート怪人 悪キューレ』(1)  ヨコシマン
『トーキョー博物誌』(1)  日高トモキチ
『ステージガールズ』(1)  上野毛あさみ・作 黒岩よしひろ・画
『覇道遥かなり 信長』(1)  梶川良・作 河承男・画
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