9月19日から23日まで、カナダ・オタワ市で開催されていたオタワ国際アニメーション映画祭で、日本の山村浩二監督の『カフカ 田舎医者』が短編部門グランプリを受賞したことがわかった。 『カフカ 田舎医者』は、ドイツの作家フランツ・カフカの小説『田舎医者』をアニメーション化した長さ21分の作品である。映画祭では他のノミネート17作品と一緒に上映された。そしてこのなかから晴れてグランプリを受賞した。 世界の主要なアニメーション映画祭では、アートアニメーションに重点を置いていることから、長編部門より短編部門をより重視する傾向が強い。 今回のオタワ国際アニメーション映画祭でも、長編部門のノミネートは3作品だけである。短編アニメーション賞は、コンペティション中でもその行方が最も注目されたものである。その受賞はとても価値が高いと言えるだろう。 『カフカ 田舎医者』は、今年の11月に松竹系で劇場公開が予定されている。また、劇場公開に先立って、10月20日から開催される東京国際映画祭animecs TIFF2007のなかでも上映が行われる。 今回のanimecs TIFF2007が、山村浩二氏を映画祭の特集作家として取り上げているためである。『カフカ 田舎医者』は、山村氏の代表作『頭山』など他の4作品とともに、オープニング作品として上映される。 animecs TIFFの作家特集は、昨年の今敏監督がヴェネチア国際映画祭正式出品、今年の山村浩二監督がオタワ国際アニメーション映画祭のグランプリ受賞と、なかなか巡り合わせのよい企画のようだ。 また、山村監督に注目が集まることanimecs TIFF2007は、今年も大きく盛り上がりそうである。 世界には多数のアニメーション映画祭が存在する。そのなかでも国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)が公認するアヌシー(フランス)、ザグレブ(クロアチア)、広島、オタワ(カナダ)の4つの映画祭は、4大アニメーション映画祭と呼ばれ、とりわけ注目度が高い。 山村氏はこれまで『頭山』で、オタワ以外の3つの映画祭でグランプリを受賞している。今回の『カフカ 田舎医者』がオタワ国際アニメーション映画祭でグランプリを取ったことで、4つの映画祭全てでグランプリを受賞するという快挙を成し遂げたことになる。カフカ 田舎医者公式サイト /http://www.shochiku.co.jp/inakaisha/オタワ国際アニメーション映画祭 /https://ottawa.awn.com/山村浩二公式サイト /http://www.jade.dti.ne.jp/~yam/東京国際映画祭 /http://www.tiff-jp.net/ja/
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