海外のエンタテインメント業界情報サイトのヴァラエティとスクリーン・デイリーニュースは、日本のアニメ制作会社マッドハウスが、海外合作で大作3D劇場アニメーション『Yona Yona Penguin』を制作していると5月24日付で報道している。 ヴァラエティによれば、作品の監督は映画『銀河鉄道999』や『メトロポリス』のりんたろう氏、3人の子供がファンタジー世界を旅するCGアニメーションになるとしている。さらにマッドハウスと日本のCGアニメーション制作会社ダイナモピクチャーズ、フランスのアニメーション制作会社デニス・フリードマン・プロダクションが制作を行なう。ポストプロダクションもフランスの会社が行なう。 製作費は1200万ドル(約14億円)で、日・仏・英の3バージョンが制作される。また、スクリーン・デイリーニュースは映画公開の予定を2008年12月と報道している。 両報道を見る限りでは、この新作アニメーションは2Dと3Dのハイブリッドだが、マッドハウスの作品としてはこれまでのなかで最も3Dアニメーション寄りになるようだ。 マッドハウスはこれまで2Dアニメで素晴らしい作画見せてきたスタジオだけに、報道が真実であればこれまでにない新しい展開となる。 また、今回の作品がフランス企業との共同制作とされているのも注目である。近年海外市場の開拓を目指す日本のアニメ関連企業は、海外との共同製作にその活路を見出そうとしている。そのなかでもアニメーション制作技術に定評があり、ヨーロッパ有数の映画・テレビ市場を持つフランスの企業と手を結ぶケースが増えつつある。 今回報道された共同制作もそうした流れのなかにあり、日本のアニメ業界にとってフランスのアニメーション制作会社が益々重要なパートナーになってきていることを感じさせるものである。/ヴァラエティ /Cartoon partners produce 'Penguin'/スクリーン・デイリーニュース /Rintaro's Japanese 3D penguins go Wild マッドハウス /http://www.madhouse.co.jp/ダイナモピクチャーズ /http://dynapix.jp/
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