世界最大のコンピューターグラフィックのカンファレンスであるSIGGRAPHは、8月5日から9日まで米国のサンデエゴ市で開催される第34回大会の共催企画として5つのイベントを発表した。いずれもコンピュータグラフィックスの技術領域にかかわるイベントで、SIGGRAPH2007の参加者の注目を浴びそうである。 5つのイベントのうちグラフィック・ハードウェア・ワークショップとコンピューターアニメーションシンポジウム、ビデオゲームシンポジウム:サンドボックスは、これまでもSIGGRAPH と同時開催されてきたイベントである。 コンピューターグラフィック制作の基盤となるハードウエアについての討議と、それにコンピューターグラフィックの実務への応用分野であるアニメーションとビデオゲームをカバーした内容になるものである。 また、今年からあらたに加わる共催企画がふたつである。第5回国際ノンフォトリアリステック・アニメーションアンド レンダリング・シンポジウム(International Symposium on Non-Photorealistic Animation and Rendering (NPAR))とディズプレイテクノロジー・ワークショプ(Emerging Display Technologies Workshop)である。 このうちNPARはノンフォトリアリステック・アニメーションとレンダリングに関する学術的な研究論文と企業によるプレゼンテーションが行なわれる。 NPARは昨年はSIGGRAPHも協力して、世界最大のアニメーションイベントのアヌシーアニメーションフェスティバルで開催された。今年は会場をヨーロッパからアメリカに代えて開催されることになる。 SIGGRAPHは本来学術研究の場であるが、近年は多くの企業が自社の成果を披露する場としてビジネス機能も拡大している。さらに関連イベントの多さや業界人が多数集まることから、学術に加えて商業面でのテクノロジー、さらにはビジネストレードの場として益々重要になっている。今年も日本からも多数の参加者がサンディエゴに押し寄せることになるだろう。 また同じサンディエゴでは、SIGGRAPH2007の1週間前にこちらはエンタテーメントコンテンツの大型イベントであるコミックコンベンションが開催される。アニメーション・ゲームを中心とした対照的なイベントが2週間続けてサンディエゴの街を賑わすことになる。SIGGRAPH /http://www.siggraph.org/コミックコンベンション /http://www.comic-con.org/