遂に『クレヨンしんちゃん』までアメリカ進出と、一部の日本アニメファンに衝撃を与えた『しんちゃん』のアメリカでの放映が4月9日から始まる。放送局は米国大手ケーブルテレビのカートゥーンネットワーク「アダルトスイム」枠で、月曜日から木曜日の深夜0時半からの放送となる。 放映時間は日本での週末ゴールデンタイムから一転して深夜アニメに変わってしまうのだが、この『しんちゃん』の放映は意外なほど大掛かりなプロジェクトとなっている。 既に『クレヨンしんちゃん』の英語版サイトが正式にオープンし、積極的な広報が繰り広げられている。一方で、4月2日には、作品の北米での権利をもつファニメーションが、作品放映開始にあたり特別にプレスリリースを打っている。 プレスリリースでは同社のゲン・フクナガ社長が、昨年の『しんちゃん』のテスト放映は大きな成功と物議を湧き起こしたとその反響の大きさを語っている。また、今年6月にニューヨークで開催されるライセンス・インターナショナルで、『しんちゃん』のライセンス販売を推し進めるとしている。どうやら『しんちゃん』は、2007年のファニメーションの目玉作品の様相となっている。 一方で、ファニメーションのライバルでもある別の大手アニメ流通会社ADヴィジョンの今年の目玉は『ケロロ軍曹』 である。こちらも既にプレスリリースで、2007年の同社の主力作品として幅広いライセンスの拡大を行なうことを明らかにしている。 『しんちゃん』も『ケロロ軍曹』 も、作品自体だけでなく二次展開も含めたより広いビジネスでの収益化を狙っているようだ。それはマニアというよりもマスマーケットの開拓を目指したものでもある。 ファニメーションやADヴィジョンは、これまでマニア向けの作品に力を入れることが多かった。しかし、実際に会社に大きな利益をもたらすのは、『ポケットモンスター』や『遊戯王』、『NARUTO』といった大衆向けの作品である。例えば『ドラゴンボールZ』は、ファニメーションにとっては未だに大きな収益源となっている。 マニア向けの市場の成長とその収益が頭打ちになるなか、米国の2大アニメ流通会社があらためてキャラクターライセンス向けの市場に力を入れているのが真相である。そして、そのために選ばれたのが『クレヨンしんちゃん』と『ケロロ軍曹』というわけである。クレヨンしんちゃん 北米公式サイト /http://www.shinchanshow.com/ケロロ軍曹の北米公式サイト(準備中) /http://www.advfilms.com/titles/sgtfrog/
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