1月25日から28日までフランスのアングレーム市で開催されるアングレーム国際バンド・デ・シネフェスティバル2007の表彰部門公式セレクション作品に、日本のマンガが多数選出され注目を浴びている。 アングレーム国際バンド・デ・シネフェスティバルは、フランスのバンドデシネ(フランスコミック)最大のイベントとして世界に広く知られている。本来はバンドデシネが中心のイベントであるがフランスのコミック出版に対する影響力の強さから、フランスでのアメリカン・コミックや最近では日本マンガやマンガ出版社の存在感も増している。 このなかで日本マンガ作品が選出されているのは、フェスティバルの公式表彰部門である。公式表彰部門は、公式セレクションとして挙げた作品リストからベストコミック賞、アングレームエッセンシャル(6作品)、ベスト新人賞、コミックヘリテッジ賞(コミックの遺産賞)の8作品を表彰する。 アングレームフェスティバルは、こうした賞を設ける理由をコミックの読者に理想的な作品の指針を与えるためであるとしている。 今回、アングレームは、この公式作品セレクション44作品とコミックヘリテッジ賞のセレクション6作品のなかに多数の日本マンガを挙げている。 公式セレクションには8作品、『刑務所の前』(花輪和一)、『ギョ~うごめく不気味~』(伊藤潤二)、『脂肪という名の服を着て』(安野モモヨ)、『ジャカランダ』(しりあがり寿)、『キーチ!!』(新井英樹)、『のんのんばあとオレ』(水木しげる)、『魔女』(五十嵐大介)、『ジパング』(かわぐちかいじ)が含まれている。 フランスで人気の高い『NARUTO』や『犬夜叉』のような大衆的な作品でなく、日本でもややマイナーで、アート志向の作品が並んでいる。また、怪奇趣味的な作品、シリアスなテーマが好まれる傾向にあるようだ。 これは日本マンガに限られたものでなく、セレクション全体に共通する傾向でもある。アングレームとフランスのコミック界が好む傾向とも言える。また、フランスには大衆的なコミックとは別に、アート系のコミックが一定の影響力を持っていることがわかる。 さらに、コミックの遺産部門では、セレクション6作品のうち日本のマンガは3作品と半分を占めている。『ゴルゴ13』(さいとうたかお)、『ハトよ天まで』(手塚治虫)、『光る風』(山上たつひこ)である。この部門の作品には、ウィンザー・マッケイの名作『リトル・ニモ』なども含まれている。 評価の定まった作品、未来に残していくべき作品を選んでいるようだ。そのなかに日本のマンガが大きな存在を占めているのは、フランスではアートとしての日本マンガへの評価もまた高いこと示しているのだろう。/アングレーム国際バンド・デ・シネフェスティバル20072007年公式セレクションの日本作品『/刑務所の前』 花輪和一 『/ギョ~うごめく不気味~』 伊藤潤二 『/脂肪という名の服を着て』 安野モヨコ『/ジャカランダ』 しりあがり寿 『/キーチ!!』 新井英樹 『/のんのんばあとオレ』 水木しげる 『/魔女』 五十嵐大介 『/ジパング』 かわぐちかいじ /他の公式セレクション作品(英語)コミックヘリテッジ賞公式セレクションの日本作品『/ゴルゴ13』 さいとうたかお『/ハトよ天まで』 手塚治虫『/光る風』 山上たつひこ/他の公式セレクション作品(英語)
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