福岡からアジアのデジタルアートを世界に発信することを目的としたアジアデジタルアート大賞の今年の受賞作が決定した。全体の大賞にあたるADDA賞には、九州大学大学院の藤木淳さんの『OLE Coordinate System』(インタラクティブアート部門)が選ばれた。 藤木さんはデザイン(インターフェース・インタラクティブ)を専門としており、これまでもNHKデジタルスタジアムや文化庁メディア芸術祭などでの受賞経験も豊富である。 また、専門家を対象とするAカテゴリーの動画部門の大賞は東北芸術工科大学大学院の山川晃さんの『La Magistral』であった。山川さんも学生CGコンテストの常連入賞しており、今年のSIGGRAPH2006では今回とは別の作品『OH HISSE』が上映されるなど広く活躍している。 CG静止画部門の大賞は吉村順一さんの『Cantatas 0610』が選ばれたが、デジタルデザイン部門の大賞は該当作品なしに終わった。 学生などを中心にしたBカテゴリーは、動画部門の大賞を橋本大七さんの『THE NAKED APE』が受賞した。この部門では韓国からの作品の活躍が目立った。一方、静止画部門の大賞は九州産業大学植木 健一郎さんの『未来想像図』が、大賞となった。 アジアデジタルアート大賞は、2001年から福岡地区の大学や民間企業、さらに商工会議所などを母体とする福岡コンテンツ産業拠点推進会議が主催で開催される。 同賞はアジアからの世界へとしているが、専門家向けのAカテゴリーは、学生向けのBカテゴリーに較べて日本人受賞者が目立っていた。国際的な広がりや知名度は必ずしも高いとはいえず、同賞の今後の課題となりそうだ。/2006アジアデジタルアート大賞公式サイト /Jun Fujiki’s workshop
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