日本動画協会が今年10月から行っている「アニメーター養成プロジェクト」の2次試験の結果が11月21日までに出た。 「アニメーター養成プロジェクト」は日本国内のアニメーター不足、高齢化対策として、若手アニメーター育成による日本のアニメの産業基盤を守る目的で行われている。経済産業省の支援のもと、日本動画協会が運営を行っている。また、アニメーターのなかでも特に、作画の要となる原画マンなどキーアニメーターの育成を目指している。 プロジェクトの参加費は無料だが、技能とクリエイティブ能力、コミュニケーション能力により選抜試験を行っている。この合格者が、インターシップによるアニメ制作現場での技術習得とアニメの作画を行うための講習会形式の指導講座に参加する。 今回この合格者が参加する指導講義の内容が、アニメーター養成プロジェクトの公式サイトで公開されている。これによると11月30日から始まる講義は36時限54時間に及び、来年1月中旬まで続く。 その内容は動画編と原画編に分かれた2部構成で、絵を描くため、動かすための基礎知識となっているようだ。講義は基礎知識から始まり、「歩き・走り」「立ち上がり」「振り向き」などといったテーマが設けられている。さらに進んだレイアウトの描き方のほか、美術解剖といった講義も用意されている。 今回の養成プロジェクトは応募者から選考された少人数のためものとなっている。しかし、プロジェクトのなかで作られる新人のための教育プログラムは、今後幅広い場所で応用可能だろう。また今回、行われるインターシップ実施にも同様のことが言える。 こう考えると今回の養成プロジェクトは参加者にとってだけでなく、もう少し広い意味でアニメ業界の貢献するものとも言えるだろう。/アニメーター養成プロジェクト公式サイト /日本動画協会
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