コナミグループのコナミデジタルエンタテイメントは、自社の保有する人気ゲームタイトルをマンガ化し携帯電話で配信する。このためにコナミは携帯電話向けに新しいサイト「デジタルコミックス」をオープンする。 この「デジタルコミックス」を利用して、同社のゲームタイトルのマンガ作品が、毎週配信される。また、ゲーム作品以外の新作のオリジナルマンガも配信され、コナミの携帯デジタルマンガ市場への本格的な進出となる。 現在、配信が決定しているのは、家庭用ゲームソフトから『サイレントヒル』、『ときめきメモリアルGirls Side』、アーケードゲームからは『クイズマジックアカデミー』、『ポップンミュージック』などいずれも大ヒットした人気ゲームタイトルである。 これらの作品が月額315円(税込み)で全て利用できる。配信を開始はVodafone live!が9月13日から、iモードは9月19日から、EZwebは9月21日からとなる。 マンガ化したゲームタイトルの配信は一見は不思議なビジネスだが、これにはゲーム会社やコンテンツポータルサイトのビジネス上の理由も影響していそうだ。一般にゲーム会社は、インターネット上でコンテンツポータルサイトを展開する際にゲーム以外の人気コンテンツを保有していない。 そのため人気コンテンツの調達に苦労することが多い。そうしたなかで、人気のある自社ゲームコンテンツの多メディア利用はひとつの解決策といえる。コナミがすでに人気ゲームタイトル『ときめきメモリアル』のアニメ化を行っていることからもこうした事情は理解出来るだろう。 さらに携帯電話のブロードバンド化も進んできたとはいえ、現状では動画コンテンツよりテキストコンテンツ、静止画像のほうが携帯電話ではまだまだ多く利用されている。実際に携帯でのコンテンツ利用はアニメ番組視聴よりも携帯マンガの利用率のほうが遥かに多いだろう。 こうした状況を見て、最近ではアニメ作品を静止画にコマ割りして、マンガ風に提供するサービスも現れている。今回のゲームのマンガ化もこうした試みの延長線上にある。 いずれにしても今回のコナミのビジネスには、ゲームからネット、アニメなど幅広いエンタテイメントコンテンツへの進出という挑戦の一環にあると考えられる。/コナミデジタルエンタテイメント /デジタルコミックス
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