ソフトバンクグループが少年マンガ誌に進出!(3/9) | アニメ!アニメ!

ソフトバンクグループが少年マンガ誌に進出!(3/9)

 インターネットと通信業界の巨人ソフトバンクグループが、マンガ市場に本格的に参入する。グループ企業でオンラインエンターテイメントを手掛けるモビーダ・エンターテイメントが月刊少年マンガ誌『月刊少年ブラッド』を4月12日に創刊するからだ。

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 インターネットと通信業界の巨人ソフトバンクグループが、マンガ市場に本格的に参入する。グループ企業でオンラインエンターテイメントを手掛けるモビーダ・エンターテイメントが月刊少年マンガ誌『月刊少年ブラッド』を4月12日に創刊するからだ。

 『月刊少年ブラッド』は既存のマンガ家に加えて、人気ゲーム『Master of Epic』のキャラクターデザイナー渡辺とおる氏による新作マンガなど、新分野からのクリエーターが参加する。表紙のイラストは『カウボーイビバップ』などで知られるアニメーター川元利浩氏である。
 また、およそ560ページの雑誌の定価が290円(創刊号は240円)と、従来にない低価格である。低価格で既存市場のシェアを一気に取りに行くソフトバンクの他の事業での戦略がここでも生かされている。

 さらに、オンライン事業を得意とするソフトバンクグループだけあり、単なる漫画誌の展開だけにとどまらない。4月12日に発売される『少年ブラッド』に合わせて、雑誌と連動する携帯サイトとウェッブサイトのオープンも予定されている。
 ケータイサイト「ケータイ☆ブラッド」は、本誌と全く同じコンテンツが有料(月315円)で見られるほか、ウェッブサイト「Web★ブラッド」では無料でオリジナルコンテンツが閲覧できる。3つのメディアを同時に展開することで、読者との接点をより増やしていく方針である。

 競争の激しいと言われる少年マンガ誌の市場で、新規参入者が勝ち抜くことは容易ではない。しかし、異業種からの少年マンガ誌への参入では、これまでスクウェア・エニックスの『少年ガンガン』の成功例がある。『少年ガンガン』は、ロールプレイングゲームと似た世界観を持つファンタジー系のマンガを全面に押し出すことで成功を収めた。
 今回のモビーダ・エンターテイメントに求められるものも、既存のマンガ誌とは異なる差別化と自社の得意分野との連携であることは間違いない。

 インターネット・通信企業の雄であるソフトバンクグループの強みは、言うまでもなくネットと携帯事業である。それだけに、雑誌と同時に展開するウェッブサイトと携帯サイトの今後の成果に期待したい。

/「ケータイ☆ブラッド」
/「Web★ブラッド」
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/ソフトバンク クリエイティブ
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