北米のアニメ情報サイトのアニメニューズネットワークによると、アメリカのマンガ出版社のデジタルマンガ・パブリッシングは、「June」と名づけたやおいマンガ専門のレーベルを開始する。 記事によれば、同社は今でもやおいマンガを刊行しているが、新レーベルはこの分野をより専門化するのに適切な方法であるためとしている。同社は今後、やおいマンガを「June」の名前で発売し、既存のやおいマンガも新レーベルに統合される。 これまでにも、やおい専門のマンガレーベルには、セントラルパークメディアの「Be beautiful」が存在する。また、Tokyopopも「Blu」というやおい専門レーベルの流通を取り扱っている。相次ぐやおい専門ブランドの設立は、この分野のマンガ出版数拡大のほかブランドイメージで読者を囲い込み、ブランドロイヤリティーを高める目的も理由にあるだろう。 また、通常のマンガ以上に過激な表現の多いやおいマンガをレーベルによってによって分離することで、子供向けのマンガも多く含む一般ブランドのイメージ低下を防ぐ狙いもあるだろう。 しかし、そうしたブランドイメージの問題より重要なのは、成長しつつあるアメリカのやおいマンガ市場が、早くも過当競争に入っているのではないかという懸念である。 幾らやおいマンガが人気であるとはいえ、この分野がアメリカ文化の中では、ニッチ(隙間)市場である少女マンガのさらにニッチな市場であることは確かである。そして、既にTokyopopやセントラルパークメディアが進出しているこの分野に、さらなる新レーベルが参入する余地があるのかといった問題もある。 業界全体が急成長とされるこの分野を、さらに成長させることが出来れば問題はない。しかし、市場の伸びが一旦止まれば、過当競争は必至である。 これは、アメリカの漫画市場全体にも共通する問題でもある。好調と伝えられるアメリカのマンガ出版であるが、実際には市場はまだ小さく、必ずしも多くの利益が出ているわけでない。この市場をうまく育てることが出来れば良いが、実際には自由競争のもと過当競争に突入しそうな気配がある。 こうした状況が、マンガ市場よりさらに小さなやおいマンガの市場で、顕著に現れていると思うのは考えすぎであろうか。/デジタルマンガ・パブリッシング デジタルマンガのやおいセクション /やおいマンガ.com
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