CIOの東映アニメ特集記事(10/17) | アニメ!アニメ!

CIOの東映アニメ特集記事(10/17)

 企業経営やIT戦略を扱うウェッブマガジンCIOが、ERPシステムを導入で経営効率を実現している東映アニメーションの内部管理について特集をしている。「東映アニメーション リアルタイムの売上げ把握で、著作権ビジネスの次なるステージを目指す」と題した記事の中では

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 企業経営やIT戦略を扱うウェッブマガジンCIOが、ERPシステムを導入で経営効率を実現している東映アニメーションの内部管理について特集をしている。「東映アニメーション リアルタイムの売上げ把握で、著作権ビジネスの次なるステージを目指す」と題した記事の中では、同社がERPシステムを利用して、様々なソースから入る収益を一元管理し、コンテンツビジネスの多方面での展開に利用する実際をレポートしている。
 また、ERPシステムの導入により、「地域」「マルチユース」、「時間」の3つの軸でコンテンツを評価できるようになり、コンテンツ戦略が有効に行えるようになったという。
 特集はかなり長文で、内容が深く読み応えがある。コンテンツの制作や資金調達、マーケティングや企業戦略とは違った、事務部門の内部管理からアニメ制作会社の経営を考えた貴重な特集である。

 またこの特集は内容が濃いため、ERPシステム以外の部分でも幾つか興味深い話に触れている。例えば、東映の米国法人の戦略については次のように述べ、米国法人の設立が収益向上につながったとしている。

「また、2004年12月には、北米での事業展開に変更を加えた。それまで同社は、作品を配給業者に委託して、テレビ放送やDVD化など複数の権利をライセンス供与するという、いわば配給業者主導のかたちで市場の拡大を図ってきた。これを、配給業者を介さずに販売元と直接契約を結んで販路を確保し、作品をいかに使い回すかを同社自身で判断するという体制に切り替えたのである。結果として、この路線変更は確実に収益につながっていると~」

 そのほか余談として、「明日のナージャ」は日本であまりヒットしなかったが、ヨーロッパでは高い支持を受けていることにふれるなど細かな点で発見が多い。
* ERP Enterprise Resource Planningの略で日本語では統合基幹業務システムと訳されている。企業グループ全体を同じ基準で統合・管理し、経営資源の効率化を図るビジネスソフトのパッケージである。東映アニメーションのほかGDHなどでも導入されている。

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