マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』の「第1部 ファントムブラッド」をベースにした世界初の舞台化となる「ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』」は、本日2月6日から8日までの公演が中止となることが発表されている。「開幕準備に想定以上の時間を要すこととなり、万全の状態で公演をお届けすることが難しい」ためで、X（旧Twitter）では中止を悲しむ声や、「命日合わせ」での観劇が叶わなくなったことを嘆く声が聞かれた。
「ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』」は、累計発行部数1億2,000万部を誇る荒木飛呂彦の大人気コミックシリーズ『ジョジョの奇妙な冒険』より、全ての始まりとなる「第1部 ファントムブラッド」をベースにした、世界初の舞台化作品だ。
19世紀末のイギリスを舞台に、主人公のジョジョことジョナサン・ジョースターと運命的な出会いを果たすディオ・ブランドーを中心とする、「謎の石仮面」をめぐる熱き戦いと奇妙な因縁を描く。ミュージカルではその壮大な物語を、「100年以上の歴史を持つ演劇の殿堂・帝国劇場に相応しい圧倒的スケール感と、豪華絢爛な装いを併せ持つグランド・ミュージカルとして第一級のエンターテインメントステージに昇華」するとしている。
「ジョジョ×帝劇」というビッグプロジェクトに相応しく、実力・人気ともに兼ね揃えた豪華キャストが名を連ねており、主人公のジョジョことジョナサン・ジョースター役は松下優也と有澤樟太郎がWキャストで務める。また、ジョジョの宿命のライバルとなるディオ・ブランドー役は宮野真守が演じる。
そのほか、エリナ・ペンドルトン役に清水美依紗、スピードワゴン役にYOUNG DAIS、ウィル・A・ツェペリ役に東山義久と廣瀬友祐（Wキャスト）、切り裂きジャック役に河内大和、ワンチェン役に島田惇平、ダリオ・ブランドー役にコング桑田、ジョースター卿役に別所哲也らが配役されている。
当初のスケジュールでは2月6日が開幕日だった本ミュージカル。公演中止は2月4日に発表となったもので、その理由については「開幕準備に想定以上の時間を要すこととなり、万全の状態で公演をお届けすることが難しいため」と説明された。2月6日から8日までの3日間・4公演が中止となる。
開幕2日前というタイミングでの中止発表を受け、Xにはミュージカル・演劇ファンや各キャストのファンはもちろん、『ジョジョ』ファンからも悲しむ声、嘆く声が寄せられている。また、中止となったうち特に7日の公演回は、本作の主人公ジョナサン・ジョースターが悲劇的な最期を遂げた命日ということもあり「命日合わせ」での観劇を見込んでいた様子のファンも多く、これについても落胆する声が聞かれた。
なお、「ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』」中止公演回の振替公演の有無、払戻の詳細ならびに2月10日以降の公演については、「東宝演劇お知らせ」のXアカウントおよび東宝演劇のサイトにて、2月8日16時までに改めて案内するという。
（C）荒木飛呂彦／集英社
