谷山紀章の“説得力”、小野賢章の“引き算の美学”が光る「BASTARD!!」第2期で描かれる宿命の対決への思い【インタビュー】 | アニメ!アニメ!

谷山紀章の“説得力”、小野賢章の“引き算の美学”が光る「BASTARD!!」第2期で描かれる宿命の対決への思い【インタビュー】

アニメ『BASTARD!! ―暗黒の破壊神―』第2期より、ダーク・シュナイダー役・谷山紀章さん、カル=ス役・小野賢章さんの対談インタビューをお届け。

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  • (c)萩原一至/集英社・BASTARD!! 製作委員会
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『BASTARD!! ―暗黒の破壊神―』第2期となる「地獄の鎮魂歌編」が、Netflixにて7月31日より配信がスタートします。

本作は、「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)にて連載された、萩原一至さんによる同名漫画が原作。400年以上を生きる伝説の魔法使いダーク・シュナイダーが、強力な魔力をもって闇の軍勢であるモンスターや邪悪な魔法使い、そして異形の存在・破壊神と戦うファンタジーバトルストーリーが展開します。

アニメ第1期「闇の反逆軍団編」が2022年に配信。2023年に放送。第2期となる「地獄の鎮魂歌編」は1期から2年後の物語となり、原作でも人気のエピソードであるダーク・シュナイダーとカル=スの宿命の対決が描かれます。

この度、ダーク・シュナイダー役の谷山紀章さんと、カル=ス役の小野賢章さんにインタビュー。第2期制作決定を受けての思いや、2期でようやく一緒に収録できたということで、アフレコ現場での印象的な出来事を聞きました。

[取材・文:米田果織 撮影:吉野庫之介]



谷山紀章が「絶対アニメ化してほしい!」と思っていた「地獄の鎮魂歌編」 カル=スもいよいよ活躍


――第1期は国内外から絶賛の声が上がっていました。お2人にもその反響は届いていましたか?

谷山:全然違う筋の知人の、さらに知人という方が「とても良かった!」と言ってくださっていたようで、知人から「きーやんのこと褒めてたよ」と又聞きしてすごく嬉しかったです。本人からだと「え~、本当?」という気持ちになりますが、知人の知人が言っていたとなるとすごく信ぴょう性があるなと思いました(笑)。

――制作陣のインタビューでも、谷山さんは「素でダーク・シュナイダーができる要素を持っている」と絶賛されていました。

谷山:うわ~、ありがたい……! 実は僕、『BASTARD!!』に関してはエゴサをやめていて。過去のOVAでダーク・シュナイダーを演じた矢尾一樹さんが偉大過ぎるので、それと比べられるのが嫌だったんです。そんな中で、作品ファンの集まるスタッフ陣が「谷山紀章で良い」と思ってくださっているのだったら、声優冥利に尽きますね。



――小野さんはいかがでしょうか?

小野:僕もエゴサーチを辞めたので(笑)、嬉しい情報しか入ってきていません。

谷山:それが良いよね、平和で!

小野:それでもよく「面白い」という声が入って来て、僕自身も作品のクオリティが凄まじく高いと思っているので、国内外からたくさん評価をいただけてありがたいです。

――そんな絶賛を受けて、第2期制作が決定。この発表を受けての2人のお気持ちも聞かせてください。

谷山:「ここは絶対アニメ化してほしい!」と思っていたところが2期に掛かってくるので、続きが描かれると聞いた時は本当に「スタッフ陣、ありがとう!」と思いました。2期では重要な登場人物も増えますし、主人公として作品に携わる身でありながら「このキャラクターはどの声優さんが声を当てるんだろう?」みたいなワクワクした気持ちになりましたね。

小野:1期ではカル=スの登場シーンがあまり多くなかったので、2期をやれると良いなと思っていました。2期ではそんなカル=スとダーク・シュナイダーによる宿命の戦いが描かれるということで、「いよいよカル=スに活躍の場が!」ととても楽しみになりました。



谷山紀章の“説得力”、小野賢章の“引き算の美学”


――アフレコもご一緒できたそうですね。

谷山:はい。2期では絡むシーンが多かったので、一緒にアフレコして掛け合いすることができました。

――ダーク・シュナイダーとカル=スの宿命の対決が描かれる今回。どのような気持ちでアフレコに挑まれましたか?

谷山:対決することにはなるのですが、もとは家族同然であるカル=ス。ダーク・シュナイダーにとって、半身のような存在です。なので、決着を付けなければならないながらも、どこか心の中に愛情をもって演じました。

――原作ファンの谷山さんから見て、小野さんのカル=スの印象は?

谷山:カル=スは賢章くんのハマり役だと思っています。それと同時に、僕にカル=スは演じられないなと思わされました。ボルテージのそんなに高くない芝居というか、“引き算の美学”というものを表現できることが、本当に羨ましい。僕はカル=スみたいな役がやりたくて声優になったのですが、いつの間にか叫びがちに……(笑)。今回もセリフの7~8割は叫んでいます。僕じゃなかったら、とっくに喉がつぶれていると思います(笑)。

小野:そう言いますけど、僕は紀章さんが本当に羨ましいです。よく喉がつぶれないなって。紀章さんの声帯が欲しい(笑)。

演技に関しても、紀章さんだからこそダーク・シュナイダーの“なんでもあり感”が成立していて。ダーク・シュナイダーを演じる上で欠かせない“説得力”を持っていると思いました。スタッフさんが「素でダーク・シュナイダーができる要素を持っている」と言った理由が僕にもわかります。

――現場で印象に残ったエピソードなどがあれば教えてください。

小野:1期でのカル=スは一言二言だけ独り言を言って終わるというシーンばかりで、さらに明るいシーンでもないから、いつも重たい空気の中で収録していました。2期で初めて紀章さんとティア・ノート・ヨーコ役の楠木ともりちゃんと録ったのですが、「『BASTARD!!』ってこんなに華やかで楽しい現場だったんだ!」と驚いたことを覚えています(笑)。

谷山:初めて一緒に録った時に現場でも言ってたね(笑)。

小野: 2期のアフレコですごく楽しい思い出に変わったので、紀章さんやともりちゃんに感謝です(笑)。

谷山:それは良かった(笑)。



アニメ「BASTARD!!―暗黒の破壊神―」第2期
Netflix:2023年7月31日(月)世界配信予定

■スタッフ
原作:「BASTARD!! 暗黒の破壊神」萩原一至(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:尾崎隆晴
シリーズ構成:黒田洋介
キャラクターデザイン:小野早香
クリーチャーデザイン:須永賴太
エフェクト設計:山田起生
美術監督:井上一宏(草薙)
美術設定:バーンストーム・デザインラボ
色彩設計:篠原愛子
特効監修:谷口久美子
特殊効果:荒畑歩美(チーム・タニグチ)
3DCGI:Felix Film
撮影監督:髙津純平
編集:長谷川舞(editz)
音響監督:えびなやすのり
音楽:高梨康治(Team-MAX)
プロデュース:Warner Bros. Japan
アニメーション制作:ライデンフィルム

■キャスト
ダーク・シュナイダー:谷山紀章
ティア・ノート・ヨーコ:楠木ともり
ルーシェ・レンレン:伊藤かな恵
カル=ス:小野賢章
ガラ:安元洋貴
アーシェス・ネイ:日笠陽子
アビゲイル:杉田智和
シーラ・トェル・メタ=リカーナ:東山奈央
ラーズ:松岡禎丞
カイ・ハーン:伊藤静
ヨシュア・ベラヒア:寺島拓篤
ヴァイ・ステアベ:坂泰斗
シェン・カー:木島隆一
ヨルグ・フィシス:笠間淳
ニルス・ショーン・ミフネ:速水奨
イングヴェイ・フォン・マルムスティーン:諏訪部順一
マカパイン・トーニ・シュトラウス:福山潤
シェラ・イー・リー:瀬戸麻沙美
ジオン・ゾル・ヴァンデンヴァーグ:遊佐浩二
ラン・ディ・ローズ・シュタイン・ノイバウンテン:平川大輔
ボル・ギル・ボル:藤原貴弘
バ・ソリー:広田みのる
イダ・ディースナ:中野泰佑
ザック・ワルダー:山口智広
ブラド・キルス:田所陽向
サイクス・フォン・スノーホワイト:田丸篤志
ロス・ザボス・フリードリッヒ:駒田航
ハメット:左座翔丸
モヒ:藤原聖侑
破壊神アンスラサクス:小山茉美

(c)萩原一至/集英社・BASTARD!! 製作委員会
《米田果織》
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