「BNA」から「平成狸合戦ぽんぽこ」まで…“たぬきキャラ”の魅力をご紹介♪ ドジで間抜けなだけじゃない! | アニメ!アニメ!

「BNA」から「平成狸合戦ぽんぽこ」まで…“たぬきキャラ”の魅力をご紹介♪ ドジで間抜けなだけじゃない!

みなさんは、たぬきキャラをご存知でしょうか?運動神経抜群の女の子から、守ってあげたくなるかわいい男の子まで、実はいろんなキャラクターがいるのです。たぬきキャラたちの隠れた魅力をご紹介します!

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たぬき「いらすとや」
  • たぬき「いらすとや」
  • 『BNA ビー・エヌ・エー』(C) 2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』製作委員会
  • 「妖狐×僕SS」(C)藤原ここあ/スクウェアエニックス・「妖狐×僕SS」製作委員会・MBS
  • (c)篠丸のどか・新潮社/「うどんの国の金色毛鞠」製作委員会
  • TVアニメ『ゆらぎ荘の幽奈さん』キービジュアル(C)ミウラタダヒロ/集英社・ゆらぎ荘の幽奈さん製作委員会 (C)ミウラタダヒロ/集英社
  • 『盾の勇者の成り上がり』(C)2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会
  • 『盾の勇者の成り上がり』(C)2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会
  • TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』(c)2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会
みなさんは、たぬきキャラをご存知でしょうか?
「たぬき」というとまず最初に思い浮かぶのは、丸いお腹に短い手足、顔の黒い模様とあの太い尻尾ではないでしょうか?そして、性格はというとおとぎ話の「カチカチ山」の印象が強いのか、どちらかというとのんびりしていて、まぬけな感じになりがち……。

そんなイメージのたぬきキャラですが、探してみると意外や意外、運動神経抜群の女の子から、守ってあげたくなるかわいい男の子まで、実はいろんなキャラクターがいるのです。

そんな、美男美女の多いキツネキャラとは一味違った、たぬきキャラたちの隠れた魅力をご紹介します!



運動神経抜群で元気いっぱい!……でもちょっとそそっかしい?たぬきっ娘&たぬきボーイ



●影森みちる『BNA ビー・エヌ・エー』


『BNA ビー・エヌ・エー』(C) 2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』製作委員会
『BNA ビー・エヌ・エー』(C) 2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』製作委員会
影森みちるは、この春から放送されているTRIGGERの最新作『BNA ビー・エヌ・エー』のヒロインです。
作品の舞台は、“人類”と“獣人”が共存する社会。
普通の人間として暮らしていた彼女は、ある日突然、タヌキ獣人になってしまいます。困ったみちるが、獣人が獣人らしく生きるために作られた獣人特区『アニマシティ』へやってくるところから、この物語は始まります。

彼女の見た目は、まさに擬人化したたぬきそのままという感じ。
ふさふさした太めの尻尾に丸い耳。そして手足だけでなく、顔にまでたぬき特有の大きな黒いクマが付いているという、正真正銘のたぬきっ娘です!

性格は明るくてスポーツ万能。コミュ力が非常に高くて、出会ったばかりの子どもたちに先生として文字を教えてあげるほど。

でも人を信じやすくて、すぐ財布をすられてしまったり、罠にハマって捕まってしまったりする少しおっちょこちょいなところは、これまでのたぬきのイメージ通りかもしれません。

●渡狸卍里『妖狐×僕SS』


『妖狐×僕SS(いぬぼくしーくれっとさーびす)』は、妖怪の“先祖返り”である人間たちばかりが住んでいるマンション「メゾン・ド・章樫」を舞台に、個性豊かな住人たちと、入居すると全員に付いてくるSS(ボディーガード)たちが織りなす主従ラブコメディです。

この物語に登場する、渡狸卍里(わたぬき・ばんり)は、マンションの1号室に住んでいる自称“不良(わる)”の元気な少年。
金髪につけたバッテンの髪留めが非常にチャーミングで、いつも学ランの下に「不良の名言」を書いた自作のTシャツを着ているという、なんともかわいらしい高校一年生です。

性格は素直で一本気ですが、いつも少々的外れの方向に突っ走ってしまいがちで、感情が高ぶるとすぐに“豆だぬき”の姿に変化してしまうという、空回りっぷりを発揮します。
でも、本当は幼なじみの女の子のために、いつも強くなりたいと願っている純愛少年で、応援してあげたくなる男の子です

明るくてかわいい!いたずら好きでヤンチャなところも…… 守ってあげたくなる子だぬきキャラ



●ポコ『うどんの国の金色毛鞠』


ポコは、『うどんの国の金色毛鞠』に登場する子どもの化けだぬきです。
主人公の俵宗太が、香川県にある実家のうどん屋に帰ってくると、うどんを茹でる釜のなかで眠っている男の子を発見します。迷子だと思った宗太は色々と世話をして、警察まで送ってあげることにしますが、道中で男の子が化けだぬきだと判明。あれこれ匿っているうちに、一緒に住むことになるというハートフル家族コメディーです。

3~4歳くらいの小さな身体に、くりくりとした大きな目。
クセっ毛の髪から生える大きな丸いたぬき耳と、身体の半分はあろうかという大きな尻尾がかわいいたぬきっ子のポコ。

いつも笑顔で明るくて元気な性格だけど、寂しくなるとちょっぴり泣き虫。カエルを見つけると、どこまで付いて行ってしまうくらい好奇心旺盛で、いたずら好きだから叱られることもしばしば。
言葉もまだまだ話せないけど、時々名前を読んでくれる、とても人懐っこい子だぬきキャラです。

●信楽こゆず『ゆらぎ荘の幽奈さん』


『ゆらぎ荘の幽奈さん』は、幽霊が出るという温泉下宿「ゆらぎ荘」にやってきた霊能力者の高校生・冬空コガラシが、そこに住んでいる地縛霊の幽奈さんや、他の妖怪の女の子たちと繰り広げるちょっとHなドタバタ系ラブコメディーです。

信楽(しがらき)こゆずは、そんな「ゆらぎ荘」に住む10歳の化けだぬきの女の子。
早く大人になりたいこゆずは、いつもグラマーな女性に興味津々で、そのせいで一騒動を巻き起こし、廃寺からこの「ゆらぎ荘」へと引き取られてきました。

外見は10歳の女の子で小さな体形、頭にはたぬきっ娘の象徴である大きくて丸い耳が二つのぞいています。そして一人称が“ボク”のいわゆるボクっコ。
外出するときは、大きな帽子とぶかっとした服で尻尾と耳を隠しています。

性格は元気でいつも明るく、ニコニコ笑顔を絶やしません。ですが好奇心旺盛すぎて、変化の術で大人に化けたり、服や物を取り換えたりするのでいつもドタバタを巻き起こす「ゆらぎ荘」のトラブルメーカー。

でも初めてのお使いにチャレンジするなど、やっぱりまだまだ子どもなこゆずは、そばに付いて見守っててあげたくなるたぬきっ子です。

根は素直で正義感抜群!いちずな性格の乙女キャラ


●ラフタリア『盾の勇者の成り上がり』


『盾の勇者の成り上がり』(C)2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会
『盾の勇者の成り上がり』(C)2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会
ラフタリアは『盾の勇者の成り上がり』に登場する、たぬきやアライグマの特徴を持つラクーン亜人(近隣種)の女の子。図書館で見つけた一冊の本によって、異世界へと召喚されてしまった大学生・岩谷尚文が奴隷商人から購入した元奴隷です。

両親を目の前で殺されたり、長い間奴隷として生活していたため、尚文と出会った頃は人間をとても怖がっているのですが、尚文の優しい人柄に触れてどんどん心を開いていき、後に尚文と一緒に戦う相棒にまで成長します。

外見は、少しクセっ毛で髪の量が多いロングヘアーに、ぴょっこりした丸い耳が生えています。また、たぬき族特有のふっさりとした大きな尻尾が、親しみやすく優しい印象を与えますが、大人になると容姿端麗のとびきりの美人に変身します。

性格はまっすぐで、正義感あふれる主人公キャラ。現実的すぎる尚文のツッコミ役になりますが、実は自分もかなりお堅い感じで、周りを唖然とさせることもしばしば。言いたいこともはっきり言うタイプです。

それでもいつも笑顔で明るく、喜怒哀楽がはっきりしているラフタリア。彼女の一番の魅力は、何といっても敵をバッサバサとなぎ倒す剣士であること。とびきり強い新世代のたぬきっ娘です。

●夷川海星『有頂天家族』


『有頂天家族』は、京都に暮らす人間に化けたたぬきたちが繰り広げるお家騒動を描いた作品です。物語は下鴨家と夷川家という、ふたつのたぬきの名門一族の対立を軸に、人間や天狗も巻き込んで進んでいきます。

夷川海星(えびすがわ・かいせい)は、そんな対立する一族の夷川家にいる女の子。
登場人物がほとんど男の化けだぬきばかりのこのアニメでは珍しい女の化けだぬきで、主人公・下鴨矢三郎の元許嫁です。

外見はストレートのロングヘアーに前髪ぱっつん。女子高生っぽい普通の恰好をしていますが、彼女はほとんど人前に姿を現しません。いつもどこかから声だけが聞こえてくるという、謎に満ちたキャラクターです。特に矢三郎の前には決して姿を現さず、一見おとなしそうな印象を受けますが、非常に口が悪い毒舌家です。

ですが実は、対立するふたつの家の間で揺れる、根は優しくて正義感の強い女の子。いつも悪態ばかり付いて矢三郎の前に姿を現さないのは、彼女が現れると矢三郎の変身が解けて、たぬきに戻ってしまうからでした。

敵対する二つの家の間で引き裂かれる、許嫁なのに出会えない、まるでロミオとジュリエットのような……夷川海星は、自分の気持ちを毒舌に隠したツンデレたぬき女子なのです。

昔ながらの信楽焼のイメージそのまま! 人間臭いたぬき親父たち


●影森の正吉など『平成狸合戦ぽんぽこ』


『平成狸合戦ぽんぽこ』は、スタジオジブリが1994年に公開したアニメーション映画で、監督は『火垂るの墓』などで知られる高畑勲です。
昭和40年代、多摩ニュータウンの開発が進んで、自分たちの住むところが無くなってきた多摩の森に住むたぬきたちが、変化の術「化学(ばけがく)」を使って、人間たちの自然開発を阻止しようとする物語です。

この作品は人間以外に登場するキャラクターが、ほぼすべて擬人化したたぬきというアニメ史上最多“たぬき”数を記録するたぬきアニメ。たぬきが出てくるアニメというと、まずはこれを思い出す方も多いのではないでしょうか?
出てくるキャラクターも、やけに人間臭いまじめな正吉から、血の気の多い過激派の権太、怠け者だけど温厚な性格のぽん吉など、老若男女ありとあらゆるたぬきキャラが登場します。

変化してないときの姿は、でっぷりとした丸いお腹に短めの手足、目の周りと手足が黒くて、ずんぐりむっくりしている姿は、信楽焼のたぬきそのまんまの印象。

自然破壊への風刺が込められた作品ですが、それゆえに人間そっくりに描かれているたぬきたちが本当に愛らしい、たぬきの魅力が全て詰め込まれた元祖たぬきアニメです。

●信楽『繰繰れ! コックリさん』


『繰繰れ! コックリさん』は、少し電波な女の子・市松こひなが、“一人コックリさん”をして呼び出してしまった世話焼きの物の怪・コックリさんや、こひなを溺愛する狗神といった、いろんな物の怪たちと繰り広げるドタバタ系ギャグアニメです。

そんなこひなの家に居ついてしまう物の怪たちのなかで、信楽はコックリさんと旧知の仲のたぬきの物の怪。
外見はダンディーな中年男性で、お坊さんの袈裟を着て傘を被っていますが、中身はとんでもないろくでなしのダメ親父。常に酒瓶を持ち歩いていて、女と博打に目がなく、いつもお小遣いをせびってくるという自称「無職のプロ」です。
昔、居着いた家では全財産を勝手に万馬券につぎ込んで、一家を破産に追い込んだこともあります。

ですが、性格は飄々としていて明るくていたずら好き。常に冗談ばかり言っていて、コックリさんや市松こひなとのやり取りは見ていて微笑ましい、食えないたぬき親父キャラです。

たぬきだけどたぬきじゃない!? アニメのマスコット系“犬”キャラクター


●ジョセフィーヌ『それでも町は廻っている』


『それでも町は廻っている』は、東京の下町を舞台に、メイド喫茶「シーサイド」でアルバイトをしている女子高生・嵐山歩鳥と町の人たちとの交流を描く、一風変わった人情コメディーです。

その主人公・歩鳥の家で飼われているのが、犬のジョセフィーヌ。
胴長短足の身体に茶色の毛並み。手足や顔、尻尾の先だけ黒い姿は、どこからどうみてもたぬきそのまんま。歩鳥の友達の先輩に「ぽんちゃん」と呼ばれて撫でられると、うっかり喜んでしまいます。

性格も単純で親しみやすく、ちょっと間が抜けているけど可愛らしいというところは、一般的なたぬきのイメージにぴったり。
町内のみんなからも可愛がられている、『それ町』のマスコットキャラです。

●コンポコ『エスパー魔美』


『エスパー魔美』は、『ドラえもん』で知られる藤子・F・不二雄原作のSF作品です。ある日突然、超能力に目覚めた女子中学生の佐倉魔美が、同級生の高畑和夫をコーチにして、自分の能力に磨きを掛けながら、正義のエスパーとして人助けをしていくというストーリーです。

その主人公・魔美の家で飼われているペットが、犬のコンポコです。
コンポコは雄の雑種犬で、キツネのようなたぬきのような風貌をしていて、鳴き声も「フャンフャン」と変わった鳴き方をします。好物はキツネと同じ油揚げです。

性格はかなり人間くさく、プライドが高いため、名前を間違われたりキツネやたぬきに勘違いされたりすると、怒ったり機嫌を悪くしてすねたりします。
また、ひどく笑い上戸で人間のように大笑いしたり、ジェスチャーを使って意志の疎通を図ろうとしたりとするあたりは、いかにも藤子・F・不二雄のキャラクターといった感じ。

でも、ご主人がピンチのときには、助けに駆け付ける勇気も持っている可愛らしいキャラクターです。

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ここまで、計10作品に登場するたぬきキャラを取り上げてみました。小さな男の子から美人女剣士まで、実に多彩でバリエーション豊かなキャラクターがいることに改めて気づいていただけたのではないでしょうか。

一般的にキツネキャラが、キツネのほっそりした身体つきと切れ長の眼や、お稲荷さんのイメージなどから、美人でイケメンの切れ者キャラで描かれることが多いのに対して、たぬきキャラは丸い身体や大きな尻尾、黒い毛並みのイメージからか、庶民的でドジな印象になりがちです。
でもこうして見ると、たぬきキャラもキツネキャラに負けない色んな魅力を持ったキャラクターだということがわかります。
明るく素直で、元気いっぱいで、そしてずっと側にいてくれるような人懐っこいたぬきキャラたち……。

みなさんも、自分の好きなたぬきキャラを探してみてはいかがでしょうか?
きっと元気を分けてくれると思いますよ!
《曙ミネ》
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