「山村浩二 右目と左目でみる夢」8月5日公開 短編9作品をラインナップ | アニメ!アニメ!

「山村浩二 右目と左目でみる夢」8月5日公開 短編9作品をラインナップ

アニメーションアニメーション作家・山村浩二の最新短編集『山村浩二 右目と左目でみる夢』の公開が決定した。8月5日よりユーロスペースにてロードショーとなる。このたび、上映プログラムの中から『サティの「パラード」』と『怪物学抄』の予告編が配信された。

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アニメーション作家・山村浩二の最新短編集『山村浩二 右目と左目でみる夢』の公開が決定した。8月5日よりユーロスペースにてロードショーとなる。このたび、上映プログラムの中から『サティの「パラード」』と『怪物学抄』の予告編が配信された。

短編集『山村浩二 右目と左目でみる夢』はフランスの作曲家エリック・サティの曲名「右と左に見えるもの(眼鏡なしで)」から着想を得たプログラムタイトルである。『サティの「パラード」』をはじめ、全9本の作品を楽しめる。
『サティの「パラード」』はバレエ・リュスのパリ初演100年を記念して制作された作品だ。バレエ・リュスが1917年に発表した舞台「パラード」は詩人・映画監督のジャン・コクトー、画家のピカソ、そしてエリック・サティが創作に参加した。サティの音楽はフランスに入ったばかりのジャズやシャンソンのメロディーなどをコラージュして、現実の騒音やタイプライターなどの装置、ピストルの音などを実際にならす斬新なものであった。

本作のサウンドトラックは、オランダの作曲家のウィレム・ブロイカーが91年に演奏した「パラード」の音源を用いている。ジャズの要素と世俗的な内容を盛り込んだ「パラード」は、ブロイカーのライブ感あふれる演奏とマッチしている。
本作の制作は山村がブロイカーの演奏に魅了され、百年前の舞台音楽をアニメーションで再現する構想を得たことがきっかけとなっている。サティ生誕150年の2016年に世界各国の映画祭で上映され、13の賞を獲得した話題作が日本で一般公開される。


『怪物学抄』には中世ヨーロッパの雰囲気を携えた多彩な妖怪たちが登場。「筋肉質な暗闇」「レントゲンケーキ」など、日本語訳された奇妙な言葉に合わせて不思議な生き物が描かれている。子供も大人も楽しめる愉快な本編に期待が膨らむ仕上がりとなった。


『山村浩二 右目と左目でみる夢』
8月5日ユーロスペースにて公開

(C)Yamamura Animation
《高橋克則》
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