すごーい!たっのしー!“フレンズ化現象”を巻き起こす「けものフレンズ」って一体!? | アニメ!アニメ!

すごーい!たっのしー!“フレンズ化現象”を巻き起こす「けものフレンズ」って一体!?

2017年1月から開始された深夜アニメ『けものフレンズ』。Twitterをはじめ”フレンズ化現象”は加速、その魅力とは!?

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2017年1月から開始された深夜アニメ『けものフレンズ』。2015年にスマートフォン用のゲームアプリとしてリリースされたのが最初で、その後『月刊少年エース』(KADOKAWA)でコミック化、そして現在のアニメ化へと至る。
本作品の舞台は、「ジャパリパーク」という巨大な動物園。そこには、動物たちが人間らしい外見に変化した生き物「フレンズ」が生息している。そんな中に迷い込んだ女の子「カバンちゃん」が何の動物なのかを調べるため、サーバルキャットの「サーバルちゃん」とともに、このジャパリパーク内にある「図書館」へ向かう、というのが大まかなあらすじだ。

1話の段階では、「なんだこのアニメ」「5分アニメじゃないのか」「幼児向けアニメ?」とひどい言われようだった。しかし5話が放送された時点では、フレンズたちの喋り方が話題を呼び、Twitterなどで真似されるなどして大人気。中毒者が続出する「フレンズ化現象」が起きている。
中毒者たちは皆、「わーい!」「すごーい!」「君は◯◯のフレンズなんだね!」「たっのしー!」「おっもしろーい!」と知能を奪われ、日々をエンジョイしている模様。一体、この5話までの間に何があったのか……。

「CGの萌えキャラアニメ」という枠に油断した多くのアニメファンたちは、1話の最初の段階では「どうせ大したことない」と気を抜いて観ていたのだろう。正直、筆者もそうだった。ほぼ棒読みのフレンズとカバンちゃんの、ゆるゆると続く冒険に、「これは切ろう」と考えた人も多かったはずだ。
しかし1話終盤、フレンズたちに「ボス」と呼ばれるジャパリパークの案内役ロボット「ラッキービースト」が登場。猫に狸のしっぽを足したような可愛らしい見た目のラッキービーストは、カバンちゃんを見つけるなり「ハジメマシテ! ボクハ ラッキービーストダヨ!」と機械のような音声で話しかける。そんなラッキービーストに驚いたのは、サーバルちゃん。わなわなと震え、「しゃべったああああ!」と叫ぶ。どうやら喋ったのを初めて見た様子。
引き続き2話冒頭でも、「キミノナマエヲオシエテ」「キミハナニガミタイ?」とひたすらカバンちゃんに話しかける。しかし、すぐ横にいるサーバルちゃんには見向きもしない。そしてカバンちゃんが寝てしまうと、一切の発言をやめ、思考を停止したかのように動かなくなった。サーバルちゃんが何を話しかけても可愛い表情でただぽかんと見上げるこのラッキービーストに、「無視www」「闇を感じる」「不穏」と何かを察知したアニメファン。

この可愛らしいキャラクターたちと、一見平穏なジャパリパークに見え始めた影。そこから、橋が壊れた大きな川、運転席と座席が外れ、錆びている「バス」など、少しずつこのジャパリパークがもう機能していないことを示唆する描写が描かれる。
しかしそんな中ではしゃぎまわるフレンズたちは、相変わらずのテンションだ。この、狂気すら感じる絶妙なミスマッチ感が、「どういうことなの」「続きが気になって仕方ない」と見る者を虜にしていった。筆者も、今迄のCG日常アニメにはなかった展開に、完全に心を奪われてしまった。
現在放送されている5話までには、ほかにもジャパリパークの状況を感じさせる展開や描写が散見される。少しずつじわじわと攻め込まれるこの感じ、たまらない……!! Twitterもますます賑わいを見せており、ついにはシャープ公式Twitterまでもが「たっのしー!」「わーい!」とフレンズ化してしまった。
これから、一体どんな展開を見せてくれるのだろうか? どういった方向に向かっていくのだろうか? まだ5話が放送されたばかりだが、気になりすぎて既に禁断症状が出そうだ。恐るべし、けものフレンズ……っ!!

(C)けものフレンズプロジェクトA
《月乃雫》
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