円谷プロ「金城哲夫賞」 東京国際映画祭にて上映&トークショー ゼットンも襲来 | アニメ!アニメ!

円谷プロ「金城哲夫賞」 東京国際映画祭にて上映&トークショー ゼットンも襲来

イベント・レポート

第29回東京国際映画祭「脚本賞 金城哲夫賞 創設記念 ダイジェスト上映&トークショー」
  • 第29回東京国際映画祭「脚本賞 金城哲夫賞 創設記念 ダイジェスト上映&トークショー」
  • 第29回東京国際映画祭「脚本賞 金城哲夫賞 創設記念 ダイジェスト上映&トークショー」(c)2016 TIFF
  • 第29回東京国際映画祭「脚本賞 金城哲夫賞 創設記念 ダイジェスト上映&トークショー」(c)2016 TIFF
11月3日、第29回東京国際映画祭のプログラムとして円谷プロダクションの「脚本賞 金城哲夫賞 創設記念 ダイジェスト上映&トークショー」が行われた。会場のTOHOシネマズ 六本木ヒルズには、円谷プロの大岡新一社長と審査員であるクリエイター陣が登壇。フォトセッションには宇宙恐竜ゼットンも襲来し、賑やかなイベントとなった。

「円谷プロダクションクリエイティブアワード 金城哲夫賞」は『ウルトラQ』や『ウルトラマン』などでメインライターを務め、ウルトラシリーズの原型を築きあげた脚本家・金城哲夫の名を冠した脚本賞である。イベントの冒頭に登壇した大岡社長は『ウルトラマン』が放送50年を迎えたことに触れつつ「円谷プロとしては次の50年後を見据えて、『ウルトラマン』を超える新しいものづくりに取り組みたい。新しいエンターテインメントを担える新人を発掘したいという一途の思いで今回の賞を立ち上げました」と創設の理念を伝えた。
ダイジェスト上映では「ウルトラ」シリーズをはじめ、『怪獣ブースカ』、『マイティジャック』、『怪奇大作戦』などの作品が流された。ベムラーやメフィラス星人、メトロン星人といったウルトラ怪獣のシーンも盛り込まれ、約30分の上映時間ながらも大ボリュームの内容だった。

トークショーには審査員を務める映画監督の大友啓史、脚本家・映画監督の高橋洋、小説家の田中芳樹、劇作家・脚本家の中島かずきが出演。編集者・映画評論家の清水節による進行で多彩なトークを展開した。
まずスクリーンには金城による『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』の創作メモが映し出された。そこには「アクションのみに頼らず、心理的なサスペンス、意外性、知力と知力の戦いを重視する」「グロないし極端な残酷は極力避ける」など明確な指針が書かれていた。

この創作メモについて大友は「チームを意思統一するために必要なものが全部ある」とコメント。さらに「創作メモに抵触しなければ何をやってもよいという宣言にも取れる」とスタッフの創作意欲を刺激するフォーマットだと分析した。
中島は「この時点で海外戦略を念頭に置いているのが素晴らしい」と語る。「誰が見ても分かるようにフォーマットを作っている。それは今の日本の作品づくりに置いても大事なことで、50年前にやられているのは流石だなと思いました」と驚いた様子。金城は単なる脚本家としてではなく放送局との折衝をするプロデューサーとしての側面もあり、その一端を垣間見ることができた。

「ウルトラマンはゴジラやブルース・リーに並ぶ画期的な発明」と口にした高橋は、シュワッチという掛け声などブームを巻き起こす発明が数多く生まれたことに言及。「何人もの脚本家を束ねる金城さんがブレない何かを持っていたから同時多発的な発明が生まれたのだと思う」と意見を述べた。
賞の応募者に向けては田中が創作論を伝授。「作品を書くときは縮めることが大事。3分の1を捨てなければいけなくなったときに、本当に書かなければいけないものと、単に好きなだけで書いたものの違いが分かってくる」や「ヒーローを作るときは人間の長所だけを集めてはいけない。それでは道徳の教科書になってしまう」と具体的な話が飛び出した。だが最後には「一番大事なのは小説家の言うことを鵜呑みにしないことです」と締めて会場の笑いを誘った。
どの審査員からも「バランスを崩すようなものを期待したい」「本気のものが見たい」といった言葉が飛び交い、既存のシナリオを逸脱したエネルギッシュな投稿を求めていることが分かった。

フォトセッションでは賞のキャッチコピーが「ウルトラを超えろ。」であることから、ウルトラマンを倒したことのあるゼットンが登場。ハイタッチで来場者を見送るサービス精神も見せて、イベントは大盛況の内に幕を閉じた。「金城哲夫賞」の応募期間は11月30日までとなっている。
[高橋克則]

「脚本賞 金城哲夫賞 創設記念 ダイジェスト上映&トークショー」
日時: 2016年11月3日
開場: TOHOシネマズ六本木ヒルズ
《高橋克則》
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