「甲鉄城のカバネリ」をAmazonプライムが国内外配信独占 荒木哲郎監督の最新作を世界へ

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2016年4月7日からフジテレビでテレビ放送を開始する新作テレビアニメ『甲鉄城のカバネリ』が、映像配信サービスのAmazonプライム・ビデオで独占配信されることが発表された。テレビ放送の直後からAmazonプライム・ビデオ会員向けに定額見放題サービスでの視聴が可能になる。
また独占配信は日本だけでなく、海外向けでも行う。日本での配信後、海外での配信も順次スタートする。国内外で注目が高い日本アニメの海外向け同時期配信にAmazonプライム・ビデオも本格参入する。

アニメの配信を巡るAmazonとノイタミナの取り組みは、『甲鉄城のカバネリ』にとどまらない。本作をスタートにAmazonとノイタミナは継続的な協業を実施する。ノイタミナの各新作アニメは、今後もAmazonプライム・ビデオが独占的に配信をする。放送直後の配信に加えて、第1話についてはテレビに先駆けた先行配信となる。思い切った取り組みだ。

フジテレビ執行役員総合開発局長の清水賢治氏は、「ノイタミナのコンテンツを海外でほぼ同時配信することで、フジテレビアニメのブランディングを高める重要な取り組みであると捉えている。」とこれを説明する。そのうえで海外の取り組みにおけるAmazonの利点として、同時配信できるネットワーク、ECを通じた膨大な顧客数を獲得を挙げる。配信とマーチャンダイジング事業を同時に多角展開出来るという。今後も長編劇場アニメやシリーズものなどでの協力を目指す。
一方、アマゾン ジャパン株式会社のジェームズ・ファレル氏(プライム・ビデオ コンテンツ事業本部長 アジア・パシフィックリージョナルヘッド)は、「Amazonプライム・ビデオをご利用される世界中のアニメ好きなお客様に、最良の作品をお届けできるようになりました。」と話す。Amazonによれば、2015年9月に日本でAmazonプライム・ビデオがスタートして以来、アニメは最も視聴されている作品の上位を占めている。こうした状況が、今回の取り組みにつながったと見られる。

『甲鉄城のカバネリ』は、アニメ『進撃の巨人』で大ヒットを飛ばした荒木哲郎監督とWIT STUDIOがオリジナルで描くテレビシリーズだ。シリーズ構成に大河内一楼、キャラクター原案に美樹本晴彦など大物スタッフの起用も話題を呼ぶ。
物語は、蒸気機関が発達した「日ノ本(ひのもと)」を舞台にする。生ける屍=「カバネ」と人間との戦いが描かれる。アクション満載のサイバーパンクが期待される。

一方、Amazonプライム・ビデオは、ECサイトの世界的な大手Amazonが設ける会員プログラムAmazonプライムに日本では2015年9月より設けられた。年会費3900円(税込)の様々なサービスのひとつとして、映画やテレビ番組の見放題が可能になっている。
近年、世界的に競争が激化しているなかでAmazonも映像配信プラットフォームサービスの切り札として、Amazonプライム・ビデオを通じてこれに参入している。Amazonの強みはネットワークの大きさに加えて、オリジナルコンテンツの豊富さと、低額の利用料金である。やはり2015年に日本進出したNetflixとビジネスモデルは似ており競合する。
また、国内資本のHuluやdTV、niconico、dアニメストアなど先行する映像配信プラットフォームとの競争も増しそうだ。今後の映像配信ビジネスの台風の目となりそうだ。
《animeanime》

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