“伊藤計劃”とは何者だったのか? はてなと早川書房が特設サイトでその軌跡を追う

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2007年に『虐殺器官』をひっさげて鮮烈なデビューを飾ったSF作家の伊藤計劃は、それからわずか2年後に、2冊の長編と1冊の長編のための草稿を残してわずか34歳で世を去った。この期間には、これらの作品のほかは、わずかな短編と中編が書かれたのみである。
しかし、それらの作品と草稿を基に円城塔が引き継ぎ完成させた『屍者の帝国』は、伊藤計劃の才能を世に知らしめるのに十分な存在感を放つ。2015年末には『虐殺器官』『ハーモニー』『屍者の帝国』の3作品が相次いでアニメ映画化されるなど、伊藤計劃への注目はさらに高まっている。

そんな伊藤計劃をより深く知って欲しいと、早川書房と はてな が協力して、特設サイト「伊藤計劃記録 はてな版」をオープンした。特設サイトは株式会社はてなが製作、企画やサイト構築・デザインをした。そのうえで、伊藤計劃の作品を出版してきた早川書房が運営する。
9月25日にオープンし、毎日更新する予定だ。伊藤計劃が何を見て、どんな思考を展開し、そしていかに生きたのかという軌跡を辿るという、意欲的な試みになっている。

特設サイトの特徴は、数少ない伊藤計劃の思考に触れる文章が多く掲載されることである。伊藤計劃は、作家デビュー以前より、ウェブ上でSF、映画、ゲームなどについて語っていた。それが2004年に、はてなダイアリー内に開設されたブログ「伊藤計劃:第弐位相」である。その文章は魅力的な語り口と、冷静かつユーモアを含み多くの人たちに影響を与えた。
文章は現在『伊藤計劃記録』(ハヤカワ文庫JA、全2巻)にまとめられ刊行されているが、「伊藤計劃記録 はてな版」ではその中から精選した記事をあらためて掲載し、紹介する。さらにインタビューや特集記事も交え、伊藤計劃とは一体何者だったのかを明らかにするという。ファンは勿論だが、最近名前をよく目にする伊藤計劃ってどんな人物?という初心者まで楽しめるのでないだろうか。
《animeanime》

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