映画「アンパンマン」快進撃の秘密 TMS久保プロデューサーに訊く“27年目でまだまだ広がる人気”

インタビュー

映画「アンパンマン」快進撃の秘密 TMS久保プロデューサーに訊く“27年目でまだまだ広がる人気”
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7月4日に全国公開した映画『それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ』がこの夏大人気だ。シリーズ27作品目となる本作が快進撃を続けている。動員数は2000年代に入って以降では 最高だ。アニメになって27年、人気キャラクターのトップに位置し続け、さらにその人気は広がりをみせているようだ。
誰にでも愛される『それいけ!アンパンマン』の人気に秘密はどこにあるのだろうか?そして、2013年に原作者のやなせたかし先生が亡くなられた後、その意志はどう引き継がれて映画が制作されているのか?トムス・エンタテインメントの久保雄輔氏(トムス・エンタテインメント 執行役員 企画本部 副本部長兼 企画推進部長)にお話を伺った。
久保氏には、人気アニメを50年以上にわたり作り続けるトムス・エンタテイントの作品づくりについても語っていただいた。
[取材・構成=数土直志]

映画『それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ』
/http://anpan-movie.com/2015/
トムス・エンタテインメント
/http://www.tms-e.co.jp/

■ やなせ先生の不在で作った初の劇場映画は「変わらずいいもの」

映画『それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ』は、7月4日に全国163館で公開した。動員は大ヒットとなった昨年の『それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い』をさらに上回り、公開27日で40万人を超えるほどだ。
しかも、本作は原作者で2013年に世を去ったやなせたかし先生が参加しない初の作品となった。ヒットの秘密は やなせ先生の意志を引き継いだスタッフの心意気にありそうだ。久保氏は、26年の歴史で培ったノウハウをもとに「変わらないいいもの」が作れたと話す。

アニメ!アニメ!(以下、AA)
2015年夏に公開された映画『それいけ!アンパンマン』のシリーズ最新作が好調です。単刀直入になりますが、ヒットの秘密は何なのでしょうか。

久保雄輔氏(以下、久保)
ヒットの秘密が分かれば常にヒットになりますね。(笑)
今年は、やなせたかし先生が関わることなく作った初めての作品なので、立ち上げから進めていく中ではやはり不安はありました。でもアニメ『アンパンマン』が26年の歴史のなかで培ってきたものがあって、いい意味で変わらず作れました。スタッフの試写が終わったところでみんなほっとしました。変わらないいいものができたのかなと思っています。

AA
クリエイティブの中心であったやなせ先生が亡くなられて、ではこれからは何を大切にし、どうすれば次につながるといったことは考えられたのですか。

久保
これまでは毎年先生からのテーマとかメッセージがありました。それがなくなったなかで、アンパンマンのテーマをぶれずに伝えていこうと考えています。子どもたちが楽しんでくれるものになればいいなと心掛けています。

/

AA
『アンパンマン』がこれだけ長く愛されていることはどう受け止めていますか。キャラクターの人気はわっと広がり、突然人気がなくなったりする時もあります。ところが『アンパンマン』は、どんどん大きくなっていきます。子どもの数は減っていることを考えれば不思議です。

久保
僕も子どもの時に絵本で『アンパンマン』を見ていた世代なんです。この仕事で『アンパンマン』に携わるようになりましたが、本当にその魅力を理屈で説明できないのですが、メッセージはあります。それが子どもにも通じるのかなと思っています。
やなせ先生が言っていたのは、その時は分からなくても大人になった時に、「あ、あの時のはこういうことだったのか」と分かればいいと。子どもに向けて作っていますが、だからといって話をもっと簡単にしようとかはあまり意識しません。子どもだましみたいな感じにはしないようにしています。

AA 
『アンパンマン』のアニメーションはトムス・エンタテインメントさんで制作していますが、トムスさんは『名探偵コナン』もそうですし、『ルパン三世』もそうですし、キャラクターを長く愛されるように育てるのがとてもうまい気がします。何か心掛けていることがあるのですか。

久保
これは我々というよりも、原作者の先生たちの力とキャラクターの力が大きいですね。あとは今の3作品も含めてファミリーで見られる、幅広い感じで見られる作品が多いなと思っています。
『アンパンマン』も最初アニメを開始した時には「1年は続けるぞ」と言っていたらしいんです。それが気づけば27年目です。僕は途中から参加していますが、今までやってきた人たちの思いを引き継いでいます。
《animeanime》

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