「全力で戦いながらやっていこう」『アルスラーン戦記』アルスラーン役・小林裕介さんインタビュー-後編- 2ページ目 | アニメ!アニメ!

「全力で戦いながらやっていこう」『アルスラーン戦記』アルスラーン役・小林裕介さんインタビュー-後編-

『アルスラーン戦記』主人公・若き王子・アルスラーンを演じる小林さんに訊くインタビュー後編では、アフレコの様子や本作への意気込みを語っていただいた。

インタビュー
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■ 大先輩に驚きのアフレコ現場

―AA
アフレコに入るまでの役作りはどうされていたのでしょうか。

―小林
役を自分の中に定着させようとオーディションの際に提出した音声データを聴き直しました。あとは原作小説も読み始めたのもひとつです。それまでコミックスだけしか読んでいませんでしたから。
小説はコミックスとはやっぱり違う感触があって、考えさせられる部分も多かったです。そうして膨らませたアルスラーンのイメージを、いろんなシチュエーションで想像しては練って練って肉付けしていきました。心配だったのは、第1話で演じる11歳のアルスラーン。自分の年齢とも離れていますから(笑)。

―AA
共演者のかたがたが豪華ですね。

―小林
これまでご一緒したことがないかた、しかも大先輩ばかりで最初不安はありました。けれども、現場に入るとみなさんからも声をかけてくださって、「何て恵まれた現場だろう!」って思いました。第2話、第3話ではすでに和気あいあいとした空気を作っていただけて。
もちろん芝居面では目からウロコです。台本を読んで練習する時は他のキャラクターのセリフも頭の中で発しているんですけど、いざ実際のみなさんの演技を聞くと、これが僕の考えていたものと全然違うんですよ。僕の考えよりずっとずっと深く考えられた演技を目の当たりにします。時には「そういう解釈で来るんだ!」という驚きもあって、吸収できるものがとても多くて。
ディレクションを受けた後も、みなさん本当に細かいニュアンスを演技に乗せていらっしゃって。そういうものを肌で感じることができるんです。驚きの連続でプレッシャーよりも、何て贅沢な現場にいられるんだ、という喜びと、自分のストックが増えていく快感で、楽しくてしょうがないですね。
自分がいかに未熟か、思い知らされますけど、それは今後追い付いていこうと。前向きに取り組める現場だなと思っています。

/

―AA
作中では浪川大輔さんや花江夏樹さん、細谷佳正さんがアルスラーンを支えるキャラクターとなりますが。

―小林
浪川さんは場を和らげる天性のものを持ってらっしゃるんですよ。大ベテランなのにスタジオに入ってきただけで空気が急に和らぐんですよね。すごくいい意味で場の雰囲気を変えます。
他のキャストさんも浪川さんが来ると和らぐというか。その空気に便乗する花江くんと細谷さんと、そしてこっそり僕もです(笑)。浪川さんが僕のこともいじってくれて、そのおかげで細谷さんとも花江くんとも仲良くなれました。今は更にKENNさん、坂本真綾さんも加わって、アフレコ現場はいつも賑やかですね。

abesan―AA
ありがとうございます。最後に、本作の見どころを教えていただけますか?

―小林
第1話はプロローグ的な話数ですが、第2話からはもう急展開です。メインビジュアルにも書いてあるように「敗戦からはじまる英雄譚」。本当にどん底というすごい状況からスタートします。
アルスラーンとダリューンのたった4人から旅がはじまって、王都を奪還するまでの物語が丁寧に細かく描かれていますが、それが知略を尽くして、人脈を尽くして進んでいくのが見どころです。それがいかに現実的ですごいことかを感じ取りながら見ていただければ楽しいと思います。
後は、アルスラーンの「出生の謎」ですね。そこに向き合うアルスラーンにもぜひ感情移入して楽しんでいただけたらうれしいです。いろんな楽しみ方をしていただければと思いますので、ぜひご覧ください。絶対に損はさせません! 
《細川洋平》
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