米国カートゥーンネットワークが日本アニメ枠縮小「カウボーイビバップ」「攻殻S.A.C」「進撃の巨人」が終了

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米国の大手アニメーションチャネルのカートゥーンネットワークは、日本アニメを集中放送していたアダルトスイム(ADULT SWIM)「TOONAMI」枠を2月7日より大幅に縮小した。土曜日の23時半から日曜日朝6時までの6時間半あった放送時間は、土曜日24時から27時半までの3時間半に変更された。
23時半から24時までの30分、そして27時半以降の日曜日早朝までの時間が削減されたかたちだ。もともと23時半からの30分は、2014年1月に『スペース☆ダンディ』放送開始の際に拡大され、その後『進撃の巨人』が引き継いだが、これがもとの24時スタートに戻された。一方、アダルトスイムは27時半以降の時間については、遅い時間帯の放送は視聴率が落ちているためとする。

アダルトスイムの日曜日朝未明は、旧作の再放送が多い時間帯である。この結果『カウボーイビバップ』HD版、『攻殻機動隊 S.A.C』『IGPX』などの放送が終了となった。
なかでも『カウボーイビバップ』と『攻殻機動隊 S.A.C』の終了は、米国在住の往年のアニメファンには感慨深いものだろう。アダルトスイムはもともと子ども向けチャンネルのカートゥーンネットワークの夜の時間帯を大人向けのアニメと実写ドラマの時間として、チャンネル分割したことから始まる。2001年よりスタート、初期のアダルトスイムは日本アニメに牽引されていた。その代表が当初より放送されていた『カウボーイビバップ』、そして『攻殻機動隊 S.A.C』である。

その後、アダルトスイムは自局のオリジナル番組に放送枠の多くが割り当てるようになり、米国における日本アニメを取り巻く状況も大きく変わる。それでも局を象徴する番組として、『カウボーイビバップ』と『攻殻機動隊 S.A.C』を過去十数年にもわたり、ほとんど途切れなく再放送し続けてきた。両作品の米国での知名度がひと際高い理由でもある。
今回の放送枠変更で、こうした伝統も終了する。インターネットでの動画配信が普及し古い作品もいつでも観られる中で、いまではクラシックと呼ばれるこれらの作品が視聴率的に苦戦し、こうした思い入れにもこだわってられなくなったとも言える。

一方、枠の残った作品からは、アダルトスイムの現在の日本アニメの戦略が垣間見られる。放送作品は『ドラゴンボールZ改』、『キルラキル』『NARUTO 疾風伝』『犬夜叉 完結編』『天元突破グレンラガン』『ワンピース』『デッドマン・ワンダーランド』だ。また『ソードアート・オンラインII』の放送も発表されている。
少年向けメジャータイトルの最新エピソード、もしくは近年のコア向けタイトルが多く取り上げられる傾向が強い。海外向け動画配信が急成長するなかカートゥーンネットワーク/アダルトスイムの役割も大きく変わっている。それでもやはりTOONAMIの縮小、『カウボーイビバップ』と『攻殻機動隊 S.A.C』の放送終了は残念なものだ。これまでもそうであったように、また復活することを期待したい。
[数土直志]

[/アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.biz より転載記事]
《アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.biz》

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