2015年4月17日、東京・新宿区歌舞伎町に大型シネマコンプレックスTOHOシネマズ新宿がオープンする。12スクリーン、約2300席という設備は、都内の映画館事情を一変させるほどのパワーがある。そんなTOHOシネマズ新宿が、開業にあたりアニメに大きな力を入れる。新宿をアニメ情報発信基地にすることを掲げて“新宿アニメ”プロジェクトを推進する。TOHOシネマズ新宿を中心に劇場版アニメを積極的に公開するだけでなく、短編アニメーション企画や限定キャンペーンなども実施する。さらに新宿周辺でのアニメ活性化を目指す。ひとつはアニメ上映の企画レーベル「シネ×アニ」の展開だ。劇場版アニメやテレビアニメイベント上映などでプログラムを組む。新宿を中心に全国のTOHOシネマズでも展開する。グループ会社の東宝は、スタジオジブリ作品や『ドラえもん』などの大型映画だけでなく、近年はコアファン向けのアニメの中小規模公開にも積極的だ。それに上映イベントなど加えて、様々なかたちでアニメを取り上げるとの方向性が窺われる。「シネ×アニ」は、アニメファンには見逃せないものとなりそうだ。またグランドオープン重なる4月17日から3日間、「ニュータイプ映画祭」を実施する。創刊30周年のアニメ雑誌「ニュータイプ」とコラボレーションしたもので、雑誌と連動したイベントを展開するとのことだ。こちらも本格的にアニメを取り上げるかたちだ。どんな作品が飛び出すのかが気になるところだ。そしてTOHOシネマズの幕間のショートアニメからスタートした『紙兎ロペ』が東宝の顔であるゴジラとコラボレーションする。コラボレーションイラストが登場するほか、東京メトロと東京都交通局を舞台に「紙兎ロペ」スタンプラリーを実施する。さらにTOHOシネマズ オリジナルアニメ第2弾「アニメガタリ」の幕間上映も新宿で鑑賞できる。作品は東京の大学内アニメ研究会を舞台にしたマシンガントーク劇とのことだ。こちら濃いめのファンから支持されそうだ。近年、アニメの劇場上映やヒット作が多くでるなど、劇場興行サイドからもアニメへの関心が高まっている。TOHOシネマズでは2014年にオープンした日本橋のシネコンを東京国際アニメアワードフェスティバルの会場にするなど積極的にアニメを取り込んでいる。一方新宿では、先行する大型シネコンのバルト9がイベントや舞台挨拶なども含めてアニメの上映、企画に熱心に取り組んでいる。新宿ピカデリーのアニメのイベント企画が多い。TOHOシネマズはそんな土地柄も背景に、新宿でアニメ重視を打ち出したかたちだ。TOHOシネマズ/https://www.tohotheater.jp/[/アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.biz より転載記事]
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