TVアニメ『アカメが斬る!』小林智樹監督インタビュー 後編 最終話を迎えたいまだから

インタビュー

闇に生きる非情の殺し屋集団・ナイトレイドの一員・アカメと出会い、その一員となることになったタツミが仲間とともに腐敗した帝国に立ち向かうダークファンタジー『アカメが斬る!』。
最終話までの24話を放送し終えた今だから語れる裏側を、小林智樹監督に聞いてみた。
[取材・構成=川俣綾加]  

『アカメが斬る!』
http://akame.tv/

■ 原作にも負けない絵作りをしたかった

―ずっとタツミ目線で進んでいたので、最終話のサブタイトルが「アカメが斬る!」だとわかった時は、実は「ようやく来た!」という想いもありました。

小林智樹監督(以下、小林)
最終話は必然的にそうなるかと思います。原作含めたナイトレイドの中のタツミ目線のお話の中で、「最後はやっぱりアカメでしょ」というのがありました。
『アカメが斬る!』だけどアカメは大人しいし、その活躍が見えにくい。それを自虐的に扱うネタもありました(笑)。
アカメは最初からある程度完成されているキャラクターでしたので、葛藤や成長を描くというのはあまり無いんです。

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―22話「妹を斬る」のアカメとクロメのお話は、アカメファンにとっては見応えのあるエピソードだったと思います。

小林
そこは前日譚になるコミックス『アカメが斬る! 零』を読んでいただくとさらにわかると思います。正直、アニメだけだと説明できていない部分もあります。ぜひ『アカメが斬る! 零』も読んで欲しいです。
これがもし完全なオリジナル展開だったら、アカメとクロメを中心に物語を作って22話のようなお話を最終話にしたかもしれません。ただ、エスデスというとてつもなく強烈な敵キャラクターがいたことから今回のような物語になっています。

―どのキャラクターも個性があるんですが、エスデスの存在感はまた格別ですよね。

小林
エスデスは原作でも人気のあるキャラクターで、そしてタカヒロさんのお気に入りでもあるんです(笑)。エスデスについては、意外にも14話の「巨大危険種を斬る」も反響がありました。
タカヒロさんの中にあるエスデスのキャラクターと、通常のアニメにあるこうしたタイプのキャラクターのメンタルにはズレがあるんです。アニメでエスデスのようなキャラクターを描こうとすると、感情の起伏がある描き方をしてしまいがちなんです。実は弱い部分があるとか、優しいといったドラマに持っていこうとするんです。
でもタカヒロさんの中のエスデスって全くブレがない。名前の通り「Sです」。

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特に21話ではシナリオは皆で悩みました。エスデスは捕まえたタツミが敵であるとわかった時にどういう感情なんだろう?タツミが処刑されるとなった時エスデスはどう考えるのか?そういうところでこのキャラクターの動きを考えるのは難しいんです。
《川俣綾加》

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