ランティス祭り世界ツアーが米国オタコンベガスやC3香港と連動 独自ブランドで海外展開 | アニメ!アニメ!

ランティス祭り世界ツアーが米国オタコンベガスやC3香港と連動 独自ブランドで海外展開

ランティスの音楽ライブの世界ツアーが年明け1月から本格的に動き出す。「~Anisong World Tour~ Lantis Festival 2015」とタイトルし世界6都市を周る。

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音楽会社ランティスが2014年7月に発表した音楽ライブの世界ツアーが年明け1月からいよいよ本格的に動き出す。「~Anisong World Tour~ Lantis Festival 2015」とタイトルし、米国・ラスベガス、香港、台湾、韓国、シンガポールなど世界6都市を周る。
「~Anisong World Tour~ Lantis Festival 2015」は、2014年に国内4ヵ所で開催され大盛況となったランティス祭りの海外版になる。今回の世界ツアーでも「Lantis」の名前を掲げ、Lantisの人気アーティストが多数参加する豪華ライブとする。2015年1月16日、17日の米国ラスベガス公演が第1弾となる。

日本のポップカルチャーは、現在海外で高い人気を誇っている。近年はアニメソングのアーティストを中心にした、国内アーティストの海外ライブも少なくない。しかし、その多くはアニメイベントとのジョイントライブのかたちが多く、アーティストやライブのコンセプトが必ずしも確立が出来ていない。
「Lantis Festival 2015」では、海外に向け「Lantis」のレーベルを打ち出すのが特徴だ。ブランドの確立や、日本と同じ環境でのクオリティの高いライブ実現を目指す。

一方で開催にあたっては、既存の大型アニメイベントとのコレボレーションも行う。同時開催で集客の相乗効果を狙う。ラスベガス公演では、同時期に現地で大型アニメコンベンションOtakon Vegas(オタコンベガス)が開催される。
ライブ会場となるハードロック・ホテル・アンド・カジノ内のThe Jointは最大キャパシティ4000名という大型施設だ。ラスベガスは米国のアニメファンに馴染みの地域とは必ずしもいえないが、両イベントの同時開催が話題を増幅させるだろう。
Lantis Festival 2015ではすでに、石田燿子、佐咲紗花、JAM Project、ChouCho、bamboo(milktub)、飛蘭、妖精帝國、影山ヒロノブ、奥井雅美、福山芳樹、遠藤正明、きただにひろし、初音ミクの出演を発表している。2014年秋にはロサンゼルスとニューヨークの公演が大人気となったバーチャルアーティスト初音ミクの出演も話題を呼ぶだろう。

それに続く2月7日、8日の香港ライブは、現地で急成長する日本のポップカルチャー イベントC3香港と連動する。C3香港は日本のC3の香港版として創通が運営するが、近年開催規模が急成長している。香港コンベンション&エキシビジョンセンターを会場に、これと同時開催する。
こちらもすでに緒方恵美、栗林みな実、佐咲紗花、新谷良子、JAM Project、STAR☆ANIS、飛蘭、鈴村健一、milktub、畑亜貴、美郷あきの出演が決まっている。ラスベガスと同様の強力布陣だ。
ライブはその後、3月28日シンガポール公演(The Star Theater)、4月4日、5日ソウル公演(AX-KOREA)、4月18日、19日台北公演(台北国際会議センター)に続く。

「Lantis Festival 2015」には、海外への日本のアニソン文化を伝える役割が期待される一方で、アニソンビジネスの新たな展開としても期待がかかる。日本のアニメやマンガは海外で人気が高いが、必ずしもビジネスとして収益がとれていないと指摘されることが多い。音楽分野はその代表といえる。世界的に音楽ビジネスの収益の方法としてライブが重要となる中で、日本のアーティストや音楽会社が利益を得られるかたちで海外ライブをするノウハウが少ないためだ。
ランティスは新たなビジネスモデル確立へも挑戦している。今回、ラスベガスの公演は前売りチケットが50ドル(約6000円)、特典つきの特別チケットが125ドル(約15000円)に設定されている。香港ではA席980HKドル(約15000円)とB席(約10000円)だ。チケット価格は決して安くない。逆に言えば、よい音楽のためには出費を惜しまないファンが海外にも多数いることを示している。音楽ライブの海外進出で、日本の音楽ビジネスに新たな展望が拓けるのか、「~Anisong World Tour~ Lantis Festival 2015」の成果に大きな期待がかかる。
[数土直志]

[/アニメ!アニメ!ビズより転載記事]
《アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.biz》
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