「SHIROBAKO」木村珠莉、佳村はるか、千菅春香インタビュー‐後編‐ アニメ愛をそっと囁くエンディングテーマを聴いてください | アニメ!アニメ!

「SHIROBAKO」木村珠莉、佳村はるか、千菅春香インタビュー‐後編‐ アニメ愛をそっと囁くエンディングテーマを聴いてください

『SHIROBAKO』宮森あおい役・木村珠莉さん、安原絵麻役・佳村はるかさん、坂木しずか役・千菅春香さんへのインタビュー後編は、11月26日に発売されたED「Animetic Love Letter」を中心に。

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『花咲くいろは』に続くP.A.WORKSの「働く女の子」シリーズ第2弾、オリジナルテレビアニメ『SHIROBAKO』が好評放送中だ。同作はアニメ業界の日常を描くだけでなく、仕事とは何か、仕事の先にあるものとは何かを真正面から描いた作品でもある。
そんな同作でメインキャラクターを演じる宮森あおい役・木村珠莉さん、安原絵麻役・佳村はるかさん、坂木しずか役・千菅春香さんに作品の魅力、そして11月26日に発売されたエンディングテーマ「Animetic Love Letter」についてお話いただいた。
[取材・構成=川俣綾加]

『SHIROBAKO』
http://shirobako-anime.com/

[お話いただくかた]
木村珠莉(宮森あおい役)、佳村はるか(安原絵麻役)、千菅春香(坂木しずか役)

■ アニメ制作の現場は想像以上

―佳村さんに質問です。絵麻は大人しい子で自分のスキルについて悩みも抱えつつ進んでいます。1話と物語が進んでの現在。演じていく中でキャラクターに対して変化はありましたか?

佳村はるか(以下、佳村)
絵麻は1話目だと大人しくて守ってあげたくなるような女の子なんですが、心根がまっすぐでしっかりしている、一本の筋があって、頑固なところもある子なんです。親に反対されてもアニメーターになりたくて、半年間毎日ずっと親に手紙を書くくらい、アニメーターになりたい気持ちが強くて。
最初は守りたくなるような子だったのが、絵麻が悩みを一つ一つ乗り越えていくたび大きくなって、私も嬉しくなります。絵麻はどうなっていくんだろうと思って、いつも台本を楽しみにしています。

―木村さんは演じみてキャラクターに対して見方が変わったりしましたか?

木村珠莉さん(以下、木村)
オーディションで早くに宮森さんの役が決まっていたのもあって、ずっと心の中に宮森さんがいてくれました。1話のアフレコテストの時に、宮森さんに関して一切演出がなくて、そのままやらせていただいている感じです。
2話、3話くらいまでは「すごくデキる子」という印象だったんですが、その後に新人らしくいっぱいいっぱいになっているのを見た時により人間らしく思えました。
もともとコミュニケーション能力が高い子なので人のあしらいが上手で、仲間といる時はこういう風に、仕事ではこう、お姉ちゃんといる時はこんな感じ、……と宮森さんがどうするか自分の中でもしっくりくるようになってきました。

―千菅さんはどうですか?

千菅春香(以下、千菅)
最初、しずかのビジュアルや立ち位置、服装から抱いた印象がすごく女の子らしいなと思ったのですが、いざ台本を読むとセリフまわしが案外キツくいなと思いました。言う時はズバッと言う、お姉さん気質。そしてすごく自分に厳しい。
「まぁいいじゃん」っていうのが無い子で、そのせいで人に対してもあまり妥協できないんでしょうね。だからキツいというよりも真面目な子なのかもしれません。 周りから見るといつも悩んだり苦しんでいるように見えてもそれが平常運転で、そこを乗り越えるところまでが彼女の一つの流れなんですよね。

木村
すごく芯が強いよね。

佳村
ちっすー(千菅さん)に似てるよ。

千菅
ええ!? そうかな?

佳村
ちっすーは昔、生徒会長をやってたっていうから私の想像する昔のちっすーがしずかちゃんだよ。

木村
ふたりはかなり似てますよ!

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―『SHIROBAKO』はアニメ業界を描いた作品ということで、事前に何か制作について調べたりしたのでしょうか。

木村
ちょうどDVD/Blu-ray第1巻の特典映像の撮影で富山までP.A.WORKSさんまでいってアニメーターさんに色々とお話を聞けたのでとても勉強になりました。やっぱり制作陣のみなさんすごく大変なんだと、想像以上でした。
それまではぼんやりとした制作の流れだけで、具体的にどんな段階を経るのかや、演出は何してるかはイメージでしか理解していませんでした。

佳村
私は勉強する機会を設けていただいて、原画の枚数によって演出が変わったりとか、1枚1枚にどれくらいの時間がかかるのかなど教えていただきました。色んな工程があって、それを見ているだけでも大変なのが分かります。絵麻は強い想いで仕事にのぞんでるんだと心から感じられたと思います。

―千菅さんは声優が声優志望の女の子を演じるとメタな構造ですが、しずかを演じる難しさはありますか?

千菅
あまり理屈では考えないようにしています。でも不思議と自分としずかの境界線はハッキリしていて、その境界線をクリアに想像できるからこそ自分の中でしずかというキャラクターを浮き彫りにできるのかなと思います。
私自身は歌を先にやっていて、声優のみなさんを外から見ていたという状況が今回の役にリンクしていて、すごく近いけど外から見ているという気持ちがしずかを演じる上であります。

―しずかの気持ちと一体になって演じているけれど、同時に客観視もしているということですか?

千菅
しずかは挑戦していく上で色々と悩んだりします。私も同じことを悩んでいたりもするので演じている自分も元気をもらえています。
4話のオーディションで緊張のあまり失敗するシーンは私自身にも覚えがあって、体が覚えているので何も迷わずそのまま出せました。

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《川俣綾加》
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