「かぐや姫の物語」米国アニー賞で3部門ノミネート、湯浅監督らはTV部門でノミネート

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アニメーション界のアカデミー賞として知られる米国アニー賞の第42回のノミネート作品が発表された。過去一年間のアニメーション界の優れた作品を顕彰するアワードだが、今年は日本人のクリエイターが複数ノミネートされており注目だ。
高畑勲監督の『かぐや姫の物語』が、最優秀長編アニメーション、監督賞(映画)、音楽賞(映画)の3部門でノミネートされた。また最優秀短編アニメーション映画では日本人の堤大介氏と日系米国人ロバート・コンドウ氏が共同監督した『ダム・キーパー』がノミネートされている。さらに監督賞(テレビ番組)では、日本のアニメスタジオであるサイエンス SARUの湯浅政明監督とチェ・ウニョン氏の名前が挙がった。

まず大きな話題は高畑勲監督の『かぐや姫の物語』である。日本では2013年に公開された本作は、米国ではGKIDSの配給で10月から公開が始まった。高畑勲14年ぶりの長編映画は、米国でも日本と同様に高い評価を得ている。そんな評価の高さが本作のノミネートにつながった。
最優秀長編アニメーションは、『かぐや姫の物語』のほか7作品である。ディズニーの『ベイマックス』、ドリームワークス・アニメーションの『ヒックとドラゴン2』、ワーナーの『レゴ・ムービー』などのハリウッド大作からビル・プリンプトンの『Cheatin'』、ライカの『The Boxtrolls』、Reel FXの『The Book of Life』といったインディペンド作品と幅広い。海外からはアイルランドの『Song of the Sea』がノミネート入りした。

そして高畑勲監督、監督賞(映画)でもノミネートされている。この部門が最優秀長編アニメーション部門の候補作品の監督が8人そのまま並んだかたちになっている。
音楽賞(映画)は5人がノミネートとなった。その一人が、『かぐや姫の物語』の久石譲氏である。こちらは『Cheatin'』『ヒックとドラゴン2』『Mr. Peabody & Sherman』『Song of the Sea』の4作品と伴のノミネートである。

『ダム・キーパー』の堤大介監督、ロバート・コンドウ監督は、ピクサー出身のクリエイターである。劇場アニメーションで高い評価を受けた二人が、自身のスタジオTonko Houseで挑んだ作品だ。これまで数々の賞に輝いたが、ハリウッドでも評価を獲得した。
湯浅政明監督とチェ・ウニョン氏は、『アドベンチャー・タイム』での候補入りだ。両氏は本作「Food Chain」のエピソードを制作しており、これが評価された。『アドベンチャー・タイム』は最優秀テレビアニメーション(子ども向け)でもノミネートされている。両氏による作品の貢献も大きそうだ。

数多くの部門があるアニー賞だが、今回最も多くのノミネートがあったのは『The Boxtrolls』の13、続いて『ヒックとドラゴン2』の10、そして『ベイマックス』の6が続く。このなかには同じ作品から同一部門に複数のスタッフが入ったものがある。
米国のアニメーションの祭典ともいうべきアニー賞で、日本関連の作品、クリエイターの活躍が期待される。

アニー賞
http://www.annieawards.org/

第42回アニー賞 ノミネート作品一覧
http://annieawards.org/nominees/

アニー賞2014の授賞式全編(約2時間!)
《animeanime》

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