2003年より緑川ゆき さんが描き続けてきたマンガ『夏目友人帳』が、9月5日に白泉社より発売された単行本18巻で累計1000万部を突破した。2003年に『LaLa DX』(白泉社)で連載を開始して以来11年で大台を超えたことになる。昨年の連載開始10周年に続く、作品の節目となる。『夏目友人帳』は、「妖怪が見える」という不思議な力を持つ夏目貴志が祖母が妖怪から取り上げた名前を集めた「友人帳」を手にしたことから始まるファンタジーだ。貴志は自称用心棒の妖怪であるニャンコ先生と共に、妖怪たちに関わる様々な事件に遭遇することになる。作品は独特の世界が多くの読者の心を捉えている。派手なアクションや華やかなキャラクターが登場するわけでないが、心温まる作品が支持を集める。今回の累計1000部突破も、そうした結果と言えそうだ。アニメがたびたび制作されているのも特徴だ。2008年のテレビシリーズ第1期から2012年の『アニメ:夏目友人帳 肆』まで4シーズンにも及び、アニメファンにもお馴染みの作品だ。また、1000万部突破と合わせた企画も行われる。まずは、18巻同時に、関連本も2冊も9月5日に発売している。「夏目友人帳スペシャルブック ニャンコ先生工場見学」は緑川ゆきさんが原作、雑誌「LaLa」で人気の口絵をまとめたものだ。ニャンコ先生が工場を訪れて、商品ができるまでを突撃見学する。もうひとつ「夏目友人帳 ニャンコ先生 羊毛フェルト手作りキット」は、ニャンコ先生が大好物のエビフライを羊毛フェルトで作る手作りキットである。材料や道具、テキストがセットになっている。そして9月8日からは一週間、JR新宿駅東口のメトロプロムナードで、コスプレ写真企画「夏目なりきり帳」ポスターが掲出される。読者から募集した夏目友人帳のキャラクターになりきって熱演した写真をポスターとした。 新宿の街を歩く時には、是非、見てみたい。『夏目友人帳』公式サイト/http://www.hakusensha.co.jp/natsume/
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