「ジョバンニの島」がアニメーション部門W受賞、押井守に生涯功労賞 カナダのファンタジア映画祭で | アニメ!アニメ!

「ジョバンニの島」がアニメーション部門W受賞、押井守に生涯功労賞 カナダのファンタジア映画祭で

モントリオールで開催されたファンタジア国際映画祭にて西久保瑞穂監督の『ジョバンニの島』がアニメーショングランプリに輝いた。また押井守監督が生涯功労賞を受賞した。

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7月17日から8月7日までカナダのモントリオールで開催されたファンタジア国際映画祭(Fantasia International Film Festival)にて、日本の作品が存在感を発揮した。映画祭のグランプリにあたるシュバル・ノワールのベストフィルムを落合賢監督の『太秦ライムライト』が受賞した。同作主演の福本清三さんも主演男優賞に輝いた。また主演女優賞はやはり日本の映画である『福福荘の福ちゃん』の大島美幸さんだった。
映画際の主要部門でもあるアニメーションでも日本作品が活躍した。アニメーショングランプリの今敏賞の長編部門に日本の西久保瑞穂監督の『ジョバンニの島』が選ばれた。『ジョバンニの島』はアニメーション部門の観客賞も獲得し、ダブル受賞となった。さらに映画監督・押井守さんが生涯功労賞(Lifetime achievement awards)を受賞している。

ファンタジア国際映画祭は、毎年モントリオールで開催される北米最大のファンタジック映画、ジャンル映画の祭典だ。ファンタジーやSF、ホラー、スリラー、アニメーションなどの作品が集まる。2014年は160本もの作品が上映され、12万9000人の来場者を集めた。
もともとアジア映画にフォーカスしていたこともあり、日本の作品が多く取り上げられる。それでも2014年の日本勢の活躍は特筆すべきものだろう。

『ジョバンニの島』は、国内では2014年2月に公開された。太平洋戦争末期から終戦にかけて、ソ連に占領された色丹島を舞台に、島に暮らす兄弟の過酷な運命を描いた。声優出演に並んだ大物俳優・女優、手描きのアニメの魅力を活かした映像と話題も多い。
フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭でも審査員特別賞を受賞するなど国際的な評価も高まっている。今後も海外での注目が増しそうだ。

押井守監督は『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』、『イノセンス』などのアニメ映画で世界的に知られている。実写映画でも『アヴァロン』などの代表作がある。
現在は、日本カナダ合作の実写映画『The Last Druid: Garm Wars』を制作中だ。カナダの映画祭での大きな賞の受賞は絶好のタイミングとなった。カナダではトロント国際映画祭でも押井守特集が組まれており、押井監督への関心が高まっている。

ファンタジア映画祭
/http://www.fantasiafestival.com/2014/en/films-schedule/15/giovanni-s-island
《animeanime》
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