5月31日より1年間の予定で、三鷹の森ジブリ美術館にて新企画展示「クルミわり人形とネズミの王さま展~メルヘンのたからもの~」が実施される。宮崎駿監督の企画とあって注目が集まっている。『クルミわり人形』は、ロシアの作曲家チャイコフスキーの音楽として知られている。バレエ音楽でお馴染みのほか、アニメーションや実写でたびたび映像化されてきた。しかしその原作が、19世紀にドイツの作家・E.T.A.ホフマンによって書かれた『クルミわりとネズミの王さま』であることは知られていないかもしれない。今回の企画展は、その絵本にフォーカスする。宮崎駿監督が展示を企画したのは、『くるみわりにんぎょう』の絵本との出会いから始まる。小さい女の子たちを惹きつける作品に魅了された宮崎監督は、絵本や原作を何度も読み返し、新しいかたちの企画展の実現に辿り着いた。企画展はパネルを紹介するかたちで、ストーリーを追う。またそのイラストは宮崎監督が描き下ろす。200年前の物語を監督がどう読み解き、構成したかも見どころになる。現実と幻想が重なりあい境界が曖昧なストーリーという演出も興味深い。宮崎駿監督は2013年9月に、長編映画の制作からの引退を発表し大きな話題を呼んだ。その際に、新たな仕事として、ジブリ美術館での企画を挙げていた。クルミわり人形とネズミの王さま展は、その最初の成果となる。アニメーションやマンガとは異なる、宮崎駿監督の物語表現である。開催は来年5月までと長期間にわたるが、大きな人気を呼ぶことは間違いないだろう。三鷹の森ジブリ美術館/http://www.ghibli-museum.jp/
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