2013年秋の公開以来、アニメーション好きの間で静かに人気を広げている なかむらたかし監督『寫眞館』と石田祐康監督『陽なたのアオシグレ』がいよいよ京都にも姿をみせる。また、本編上映だけでなく、作品の制作の裏側も判る原画展も開催されることになった。1月18日より、京都市中京区の元立誠小学校・特設シアターにて、オリジナル短編アニメ映画『寫眞館』と『陽なたのアオシグレ』の上映が開始される。原画展はこれを記念したもので、両作品の原画ほか制作資料が展示される。両監督が制作初期段階に描いたそれぞれの作品のイメージボード、キャラクター設定、背景画などの設定資料や絵コンテなど数十点が揃えられる。制作過程に迫る。見応えがあるものになりそうだ。1月9日には京都でもマスコミ試写会が行われた。石田祐康監督が訪れ、元立誠小学校・特設シアターの教室の黒板にキャラクターを描くなど、原画展の準備も行った。石田監督は、『陽なたのアオシグレ』が商用オリジナルの劇場デビュー作品となる。特に石田監督は京都精華大学の卒業で、在学中に自主制作した『フミコの告白』と卒業制作の『rain town』で注目を浴びた。自身が学び、才能を育んだ土地として、思い入れの強い京都への凱旋となる。この原画展も感慨も深いことだろう。昨年10月より公開が始まった両作品の上映は、今年は1月4日から下北沢トリウッド(東京)でも上映されている。また2月5日から開催される第17回文化庁メディア芸術祭(国立新美術館)のアニメーション部門では審査委員会推薦作品に選出されている。このほか2月8日から名古屋のシネマスコーレ、神戸アートビレッジセンターでの上映も決定している。原画展も、今後、京都以外での実施も予定されている。[真狩祐志]『寫眞館』『陽なたのアオシグレ』/http://www.shashinkan-aoshigure.com/
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