宮崎駿監督の最新劇場アニメ『風立ちぬ』が、大きな話題を呼ぶ中、7月20日にいよいよ初日を迎えた。全国公開館数は343、スクリーン数454の大規模な公開は、本作に対する期待の大きさの表れだ。『風立ちぬ』の初日午前中の出足は、そんな期待に応えるものとなったようだ。7月20日に配給元が明らかにしたところによると、『風立ちぬ』の13時までの興行は宮崎駿監督の前作、2008年の『崖の上のポニョ』対比127%だった。同作より3割程度高い数字となった。『崖の上のポニョ』は、最終興収が155億円であったことを考えると、本作も100億円の大台を超えてくる可能性は極めて大きくなった。現在、映画興行は活況を呈しているが、近年興収100億円を超えた映画はごくわずか。『トイ・ストーリー3』(2010年:108億円)、『アリス・イン・ワンダーランド』(2010年:118億円)、『アバター』(2009年:156億円)と、いずれも超話題作、メガヒットである。『風立ちぬ』もメガヒットを狙うことになる。配給元ではヒットの要因を、鈴木敏夫プロデューサーが「宮崎駿の“遺言”」と表現するように宮崎駿監督の集大成と呼べる作品となったこと。一般試写会での熱い反応、マスコミ試写会での高い評判を挙げる。公開初日、都内の劇場では、朝の早い回には熟年やファミリー層が、午後からは20代~30代のカップル、10代の男性グループなどが劇場で多く見られた。多くの劇場で満席が相次いだ。また、本作は “大人のジブリ”と評されることもあり、レイトショーも売れ行きが好調だという。今後は平日の中高年の昼間の動員にも期待する。スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは、これについて「宮さん(宮崎駿監督)から「新しい試みだったので、お客さんが来てくれてほっとしました」と先ほど連絡がありました。安心したようで、よかったです。」とコメントしている。『風立ちぬ』7月20日(土)より公開中/http://kazetachinu.jp/
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