ドリームワークス・アニメーションの企業買収攻勢続く YouTube有力チャンネルを傘下に | アニメ!アニメ!

ドリームワークス・アニメーションの企業買収攻勢続く YouTube有力チャンネルを傘下に

ドリームワークス・アニメーションが、事業領域の拡大を狙った買収にさらにアクセルをかけている。5月1日、YouTubeを利用して独自の番組配信をするオウサムネスTVを3300万ドルで買収することで合意したと発表した。

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オウサムネスTVのブライアン・ロビン(左)とドリームワークス・アニメーションのジェフリー・カッェンバーグ(右)(PRNewsFoto/DreamWorks Animation SKG, Inc.)
  • オウサムネスTVのブライアン・ロビン(左)とドリームワークス・アニメーションのジェフリー・カッェンバーグ(右)(PRNewsFoto/DreamWorks Animation SKG, Inc.)
ドリームワークス・アニメーション(DWA)が、事業領域の拡大を狙った買収にさらにアクセルをかけている。DWAは5月1日、YouTubeを利用して独自の番組配信をするオウサムネスTV(AwesomenessTV)を3300万ドル(約32億円)で買収することで合意したと発表した。
オウサムネスTVは、YouTubeでの有力チャンネルのひとつ。独自番組を特に10代に向けて配信する。この世代に人気の高いポップミュージックのスターやスポーツ選手、テレビやYouTubeで活躍するタレントなどが登場し人気が高い。

オウサムネスTVは、現在は、アニメーション作品の配信を行っていない。しかし、DWAは今後、スタジオが製作した映画やテレビ番組のプロモーションにオウサムネスTVを活用することが出来る。また、アニメーション番組の配信も可能だ。DWAは、オウサムネスTVを買収することが、デジタル領域での同社の可能性を広げるとしている。
独立系のアニメーション製作会社最大手であるDWAだが、それでも独自の配給網、テレビ放送局を持たないことがビジネス展開の制約になっている。急成長するインターネット動画配信の独自チャンネルの確保は、比較的低コストで作品の自社流通を実現する。いままで以上の成長を目指すDWAの積極的な事業戦略を反映したものだ。

2012年以来、DWAはこれまでの国内のアニメーション製作だけにとどまらない新たな事業を目指している。2012年夏には、旧作アニメーション・キャラクターの権利を多く持つクラシック・メディアを1億5500万ドルで買収した。今年4月にはデンマークのキャラクター“Trolls”も買収、キャラクターライセンス事業に本格的に乗り出す。
一方、海外では中国での新たなスタジオの設立、ロシアでのテーマパーク事業へのライセンス提供などが発表されている。新興国でのビジネスにも熱心だ。
今回はさらにデジタル・ディスリビューションに進出する。メディアコングロマリットと対等に戦える場で、いち早くビジネス基盤を築く構えだ。

ドリームワークス・アニメーション
/http://www.dreamworksanimation.com/

AwesomenessTV
/http://www.youtube.com/awesomenesstv
《animeanime》
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