長年、「スター・ウォーズ」シリーズを生み出してきたルーカスフィルム(Lucasfilm)は、2013年3月11日にシリーズにおけるアニメーション作品の新たな方針を明らかにした。決定は、2012年10月に発表されたルーカスフィルムのディズニーへの売却、新しい「スター・ウォーズ」3部作の製作決定を念頭に置いたものだ。ルーカスフィルムによれば、スタジオは今後新たな「スター・ウォーズ」のアニメーション番組の製作に乗り出す。作品の舞台はこれまでの映画やテレビ番組などで全く触れてなかった時代になるという。詳細は今後数ヵ月以内に発表する。これに伴って、既存の『スター・ウォーズ』のアニメーション番組も方針を大きく転換する。まず2003年からおよそ10年間にわたり続けられてきたカートゥーンネットワーク放映のスピンオフ「スター・ウォーズ クローン大戦」のシリーズが終了する。同シリーズは2003年から2005年まで2Dアニメーションのテレビシリーズ、2008年にフルCGアニメーション映画『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』、さらに2008年からは同じくフルCGのテレビ番組が製作されている。子どもから大人まで高い人気を博している。しかし、スタジオは「現在の『クローン大戦』のシリーズを終える時が来たと思っている」とし、今後はカートゥーンネットワーク向けのシリーズはないと明言する。ただし、「クローン大戦」での物語は今後も続くとしているため、こちらも今後の情報待ちとなる。この決定は、2012年にウォルト・ディズニーがルーカスフィルムを買収した影響とみられる。「クローン大戦」を放映するカートゥーンネットワークは、ディズニー・チャンネルの競合チャンネルである。また、同局の親会社タイムワーナーもウォルト・ディズニーのライバル企業だ。ウォルト・ディズニーは、ルーカスフィルムの人気コンテンツをいち早くグループ内に取り込む狙いがありそうだ。さらにルーカスフィルムは、放送予定としていたコメディ版「スター・ウォーズ」のフルCGアニメーション『Star Wars Detours』の製作延期も決めた。企画は新3部作決定の前に進んでいたもので、見直しが必要となったためとしている。一方、ルーカスアニメーション自体は、今後も積極的にテレビ番組の製作を続けていく。当面は、2015年から公開をスタートする新3部作との連動を重視することになる。ルーカスフィルム(Lucasfilm)/http://lucasfilm.com/
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