国内有力アニメ企業7社が協業 海外向けアニメ同時配信 新会社で4月スタート

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日本アニメの海外展開の重要性が指摘されるなか、日本のアニメ関連の有力企業が連携し、新たなビジネスに乗り出す。アニプレックス、サンライズ、東映アニメーション、トムス・エンタテインメント(TMS)、日本アドシステムズ(NAS)、電通、アサツー ディ・ケイ(ADK)の7社は、インターネットを通じた海外向けのアニメコンテンツ・プラットフォーム運営のDAISUKI株式会社に共同出資することを発表した。
DAISUKI株式会社は、海外向けのアニメ動画配信とアニメ関連商品を販売するプラットフォーム「DAISUKI」を開発、2013年4月からサービスを開始する。

配信タイトルには『魔法少女まどか☆マギカ』、「機動戦士ガンダム」シリーズ、『ワンピース』、『ルパン三世』、『テニスの王子様』などの人気作品が並ぶ。また、海外からの需要が高い新作アニメのサイマル(同時期)配信、ライブ配信も予定する。
こうしたサービスは、米国に本拠を持つクランチロールがこれまでも行ってきた。しかし、日本の企業が大掛かりに取り組むのは初めてだ。

DAISUKI株式会社は、2012年10月にすでに設立されている。同社が第三者割当増資をするかたちで、7社の共同出資会社とする。増資後の資本金は約2億3000万円、最大株主はADKの26.3%、さらにアニメ製作のアニプレックス、サンライズ、東映アニメーション、TMS、NASが13.4%ずつ出資、電通は6.5%となる。
株主に日本の大手アニメ会社が並んだことが、最大の注目だ。アニメ制作では、国内第1位の東映アニメーション、第2位のサンライズ、第3位のTMSとトップスリーが全て参加する。またアニプレックスはアニメ映像ソフトの国内第1位、サンライズと同じバンダイナムコグループのバンダイビジュアルが第2位である。アニメ番組配信でも、東映アニメオンデマンドとバンダイチャンネルが国内の2強を形成する。広告関連では、電通とADKがアニメの取り扱いで国内上位2社となっている。ここからもDAISUKIがアニメ業界においてかなり大きな取り組みであることが理解出来るだろう。

こうしたビジネスで目指すのは、人気の高さに比べて利益が多くないとされる日本アニメでの海外市場攻略である。海外の日本アニメビジネスが2000年代半ばより停滞している大きな理由は、日本アニメのテレビ放送の減少、さらにユーザーのアニメ視聴がテレビや映像ソフトの購入から、オンラインに移っていることなどが挙げられている。
そこでまず、オンライン配信で作品の認知度を高めることになる。同時に一部を有料配信として、視聴者からの収入を求めるとみられる。さらにそこから商品販売に結びつけることで収益化を狙うことになりそうだ。

7社は今回のプロジェクトについて、「すべてのクリエイターとファンのために"交流"と"ビジネス"の場を提供する」をコンセプトに掲げる。DAISUKIが、日本アニメの海外ビジネスにどんなインパクトを与えるか注目される。

DAISUKI
/http://www.daisuki.net/
(海外からのアクセスに限定)
《animeanime》

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