横浜シネマのアニメーション上映会:1月19日 79年前「のらくろ伍長」アニメ原画も展示 | アニメ!アニメ!

横浜シネマのアニメーション上映会:1月19日 79年前「のらくろ伍長」アニメ原画も展示

横浜開港資料館にて開催中の展示会「事業を興せ!-近代ヨコハマ起業家列伝」にて、1月19日に上映会「横浜シネマのアニメーション」が開催される。

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横浜開港資料館にて開催中の展示会「事業を興せ!-近代ヨコハマ起業家列伝」にて、1月19日に上映会「横浜シネマのアニメーション」が開催される。今年で市内の映像制作会社・ヨコシネディーアイエーが創立90周年を迎えたことを記念したものだ。
「事業を興せ!-近代ヨコハマ起業家列伝」の展示では、横浜に縁の深い10人の起業家が紹介されている。そのうちの1人として佐伯永輔さんが、「ドキュメンタリーとアニメ、映像時代の創造者」として取りあげられた。

ヨコシネディーアイエーは、1923年に佐伯さんを代表とした横浜シネマ商会として事業を開始した。当初は海軍からの請け負いにより、横浜における関東大震災の被害の模様などといったニュース映像の記録を業務としていた。
第二次世界大戦後に社名を横浜シネマ現像所と改称してからは、主にテレビ局からの委託で現像やダビングなどを行い、1993年に現行の社名となった。現在はフィルムの復元やデジタルリマスターが主になっている。

1月19日の上映会「横浜シネマのアニメーション」では、同社が戦前の1920年代から30年代に制作した『太朗さんの汽車』、『分福茶釜』、『居酒屋の夜』などが上映される。戦前の日本のアニメーションが鑑賞出来る貴重な機会となる。
13時からと15時からの2回で料金は200円、各先着順80名である。上映では、横浜映画史研究家の植杉賢寿さんが弁士を務める。

また上映のほか展示企画も注目だ。会期中に、『のらくろ伍長』の原画も展示されている。この原画は、昨年自社の倉庫を解体した際に出てきたものである。同社の社員だった村田安司さんが手がけた。
村田さんは切り絵をアニメーションとして動かす「カットアウト」の技法で、日本における先駆者でもある。上映とともに戦前の貴重な資料を堪能したい。会期は1月27日までとなっている。
[真狩祐志]

横浜開港資料館
/http://www.kaikou.city.yokohama.jp/
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