宮地昌幸監督と脚本・大河内一楼さんが明かした「伏」の秘密とは?

イベント・レポート

宮地昌幸監督
  • 宮地昌幸監督
  • 脚本・大河内一楼さん
  • イベントトーク
  • 司会:藤津亮太さん
  • 浜路(c)桜庭一樹・文藝春秋/2012映画「伏」製作委員会
  • 冥土(c)桜庭一樹・文藝春秋/2012映画「伏」製作委員会
10月20日から全国劇場公開となった『伏 鉄砲娘の捕物帳』は、桜庭一樹さんによる小説『伏 贋作・里見八犬伝』がアニメ化されたものだ。原作の厚みがあるだけに、映画もまた語る切り口の多い作品に仕上がった。
それならばと、作り手が自ら映画を語る企画が、毎週土曜日に東京・テアトル新宿で行われている公開記念イベントトークだ。10月27日には、本作の制作の指揮を執った宮地昌幸監督と、脚本の大河内一楼さんをゲストにした。アニメ評論家の藤津亮太さんの司会のもと、中身の濃いトークが繰り広げられた。

まず、大河内さんが本作について語るところからイベントはスタートした。大河内さんによれば『伏』は、エネルギッシュな映画、ビビッドで華やかとのことだ。そして、これは監督のキャラクターそのままなのだという。
実際に宮地監督は、イベントの間は常にエネルギッシュな語り口で、その言葉を裏付けた。そして、逆に監督が脚本に大河内さんを起用した理由については、「少女マンガに詳しい人、自分とは違う何かを持った人」と説明する。
大河内さんは、当初の依頼については、「中身は知らなかったが、監督には『キングゲイナー』、『エウレカセブン』で好印象を持っていたので、基本やりますと考えていた」という。

それでも監督は、3部構成の本作に苦労した様子だった。当時はまだ連載中で、“難しい作品”、“分量、要素が多い”と考え、最終的に浜路と伏に絞った現在の物語になったことを説明する。そして、「少女を主人公にして大人にしたかった」と語る。
大河内さんも、「子どもから女になる映画」だという。「浜路は変わって行く女の子、どんどん色がついていく」と話す。それの象徴として、最初は“オレ”と話していた浜路が“ワタシ”と言って着物を着て行くことを紹介した。

トークはこれ以外にも、江戸の町について、信乃の男性像、さらに原作では男性であった冥土がなぜ女の子に変わったかなど様々な話題に飛んだ。
また、最後の質問コーナーでは、客席から映画で、自身に似たキャラクターは誰かといった話題が出た。これについて大河内さんは、冥土を挙げた。物を書くことを仕事にしていることに加えて、初対面の人が苦手なところを共通点とした。一方、宮地監督は道節を挙げた。
映画は現在公開中、11月10日には同じテアトル新宿で、宮地昌幸監督も参加する信乃役の宮野真守さんによる原作朗読イベントが開催される。

『伏 鉄砲娘の捕物帳』 
全国公開中
/http://fuse-anime.com/
《animeanime》

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