ドワンゴがニコニコ事業を大幅再編 プラットフォームとコンテンツを分割 

ニュース ウェブ/スマホ/モバイル

ドワンゴは、ニコニコ動画などの配信事業を手掛けるニコニコ事業本部を大幅に再編する。10月16日付で、現在のニコニコ事業本部を廃止、事業ごとにコンテンツ事業本部とプラットフォーム事業本部に分割する。さらにふたつの部門を統括するニコニコ事業統括本部が新設される。
ニコニコ統括本部長には、COO最高責任者で現在はコーポレート本部長の荒木隆司氏が就任する。プラットフォーム事業本部長は、現ニコニコ事業本部長の千野裕司氏が就任する。
また、米国版ニコニコ動画であるNico Nico Douga, Incを担当しているジェームス・スパーン氏(James Spahn)が、10月1日で新たに執行役員に加わる。今後のニコニコ動画の海外展開で考えるうえで、興味深い動きだ。

新体制では、ニコニコ事業統括部の下にふたつの事業本部(コンテンツ事業本部、プラットフォーム事業本部)と、さらにライブ事業部と報道部が置かれる。
プラットフォーム事業本部は第一企画開発部、第二企画開発部、第三企画開発部、カスタマーサポート部の4つから構成される。コンテンツ事業本部は、サイト編成部、コンテンツ営業部、広告営業部、宣伝部の4つから構成される。

また、ドワンゴは、2013年1月1日付で、ポータル事業に関わるコンテンツ制作事業をスピンオフする。スピンオフした事業は、現在、デジタルコンテンツの企画・制作・販売事業を担っている子会社CELLに事業承継する。そのうえでCELLは2013年1月1日付で、商号をドワンゴコンテンツに変更する。
分割される事業は、開発、プラットフォーム、チャンネル、ニコニコアプリ、カスタマーサポートを除いた事業、ニコニコミュージカルを除いたライブ事業のうち企画・運営に関わる部分としている。具体的な部署は示されていないが、今回再編されるニコニコ事業統括部門から多くの部分がドワンゴコンテンツに移るとみられる。

ニコニコの事業再編についてドワンゴは、迅速で効率的な運営体制を目指すためとしている。グループ内のコンテンツ制作事業を統合することで、これを実現する。同社は2012年1月には、モバイル事業を分割しドワンゴモバイルに承継させている。今回の動きはこれに続くものだ。
再編は、会社内で成長を続け、事業領域も拡大しているニコニコ事業の役割分担を明確をさせるものとみられる。また、プラットフォーム事業のドワンゴ、モバイル事業のドワンゴモバイル、コンテンツ制作のドワンゴコンテンツといった棲み分けも明確になる。これは将来的な持株会社への移行も視野に入れている。
一方で、事業が分離することで、プラットフォーム事業に比べて収益性が高くないとされているコンテンツ制作の採算性が今後より厳しく判断されることもありそうだ。
ドワンゴのニコニコ事業は、急激な成長でエンタテイメント、メディアとしても大きな影響力を持つようになっている。それだけに同社の動向は、今後も目が離せない。

ドワンゴ /http://info.dwango.co.jp/
《animeanime》

関連ニュース

特集