コンテンツ領域の縦断的な研究活動を目指すコンテンツ文化史学会が9月2日に、芝浦工業大学豊洲キャンパスにて「若手発表会」が開催する。「産業」、「ユーザー・ファン」、「言説」と3つの分野に分けて9つの研究発表が行われる。近年、マンガ、アニメ、ゲーム、音楽、映画といったコンテンツに関する研究科・学部・学科が次々と新設されている。しかし、そうした組織の多くは、「コンテンツ開発者育成」を目的しており、コンテンツ「研究」の指導を受けられる機会は日本では十分ではない。今回の若手発表会の趣旨は、学生や学術論文を執筆したことがない社会人、他の学問分野で実績があり、はじめてコンテンツ系で論文を書いてみたい研究者を対象に研究成果を発表する場を提供する。発表後、年長のコンテンツ研究者がその内容や研究の進め方などについてアドバイスをする機会も用意している。コンテンツ文化史学会は、2009年にスタートした。これまで個別の領域とされてきた映像から音楽、ゲーム、マンガまで、現在「コンテンツ」と呼ばれる領域を「コンテンツ」と括り直し、縦断的に研究するために設立された。研究の対象だけなく、アプローチも文学や経済学、政治学、工学など広くとり、コンテンツを統合的に考察する。これまでは「オタク・ファン・マニア」、「ファッション」、「聖地巡礼」、「ラノベ」など様々なテーマで発表が行われている。その精力的な活動が注目されている。若手発表会は11時開場、11時20分開始、コンテンツ文化史学会の会員だけでなく、一般の参加も可能だ。会員は無料だが、一般参加は500円の料金がかかる。参加は事前申込制、当日参加は状況によりとしているため確実な参加には事前の申し込みが必要である。コンテンツ文化史学会員以外の参加も可能となっている為、普段興味を持っていることを学問的により掘り下げて考えてみるのも楽しいに違いない。発表会の詳細などはコンテンツ文化史学会の公式サイトにて確認出来る。[David.Y]コンテンツ文化史学会2012年第2回例会「若手発表会」公式サイト /http://www.contentshistory.org/2012/08/11/1197/9月2日(土) 11:00開場 11:20開始場所: 芝浦工業大学豊洲キャンパス 研究棟5階大会議室/http://www.shibaura-it.ac.jp/about/campus_toyosu.html参加費: 500円(会員無料)参加申込フォーム:/http://www.contentshistory.org/event_entry/11:20~11:30趣旨説明 七邊信重(マルチメディア振興センター)<I 産業>11:30~12:10 桶原馨(東京大学) 「「アニメ」を特徴づける作画表現の研究:「リミテッド・アニメーション」の系譜とその実態の中間報告」12:10~12:50 楊玉捷・三上浩司・近藤邦雄(東京工科大学大学) 「中国映画、及び中国をモチーフにしたハリウッド映画のシナリオ構造比較」12:50~13:30 竹内玄信(大阪市立大学) 「エンターテインメントビジネスとしてのプロオーケストラ経営」<II ユーザー・ファン>13:40~14:20 林直樹・小山友介(芝浦工業大学) 「各種ゲームユーザの傾向分析に関する研究」14:20~15:00 川崎瑞穂(国立音楽大学) 「ルネ・ジラールの理論からみるコンテンツ文化――アイドルグループSKE48の楽曲分析を中心に――」15:00~15:40 横えび(石川をぷよぷよで染める会・米光一成電書部) 「”ぷよぷよ”が歩んだ21年 ぷよ協会が目指したもの、ぷよ連盟が目指すもの」<III 言説>15:50~16:30 佐藤寿昭(東京大学) 「非実在青少年」問題のクレイム分析16:30~17:10 比留川隆祐(青山学院大学) 「文化情報資源の視点から視たオタク文化の特徴に関する若干の考察」17:10~17:50 山中智省(会社員・ライトノベル研究会) 「ライトノベル」と「ジュブナイルポルノ」の分水嶺-検証:富士見美少女文庫-*詳細は公式サイトにてご確認ください。
“遊郭”ってどんなところ? アニメの舞台にもなる“吉原”“遊女”などの実態を解説した書籍「江戸の色町」が重版 2021.12.3 Fri 11:15 『鬼滅の刃』『さくらん』『江戸モアゼル』をはじめ様々なマン…