日本SF作家クラブが主催する第32回日本SF大賞の候補作が、10月31日に発表された。候補作品の中には、2011年1月から4月までテレビ放映されたアニメシリーズ『魔法少女まどか☆マギカ』も挙げられた。 『魔法少女まどか☆マギカ』は、ヒット作を次々に生み出す注目の新房昭之監督、そして脚本はこちらも数々のヒット作でニトロプラスを支える虚淵玄さんが手がけた。テレビアニメで馴染み深い「魔法少女もの」ジャンルの枠組みを引用し、可愛い少女キャラクターとダークSFファンタジーというギャップが大きな話題を呼んだ。また、ストーリーが進むに連れ明らかになる話のひっくり返し、複雑な物語構造から大きな議論を巻き起こしている。 他の候補作品は、三島浩司さんの『ダイナミックフィギュア』(早川書房)、上田早夕里さんの『華竜の宮』(早川書房)、瀬名秀明さんの『希望』(早川書房)、横田順彌さんの『近代日本奇想小説史 明治篇』(ピラールプレス)の4作である。 『ダイナミックフィギュア』、『華竜の宮』、『希望』は小説である。そして『近代日本奇想小説史 明治篇』は、横田順彌さんが独自の視点で幕末から大正期までのSF・ファンタジーを「奇想小説」として読み解いたノンフィクションである。日本SF前史を描いた大作として話題を呼んだ。 日本SF大賞は、毎年9月1日から翌年8月31日まで発表されたSF作品を対象とする。ジャンルは小説や評論、マンガ、映像のほか、イラストや音楽も含まれるなど幅広い。そうした中で、これまでもアニメやマンガ、評論、ノンフィクションからも候補作が多く挙がっている。受賞作も多い。 『魔法少女まどか☆マギカ』は、アニメからの候補作として、第29回の『電脳コイル』以来3年ぶりとなる。これまでのアニメからの大賞受賞作は、この『電脳コイル』と『新世紀エヴァンゲリオン』、『イノセンス』の3作品のみ。『魔法少女まどか☆マギカ』が、どう評価されるか今後も注目だ。
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