和月伸宏さんの描くマンガ『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』が、実写化されることが決まった。大河ドラマ『龍馬伝』の大友啓史監督、そして主演 緋村剣心役に『ROOKIES』、『BECK』などで活躍するホットな若手俳優 佐藤健さんを起用した。2012年公開を予定する。 また、製作は日本市場開拓で着実に実績を挙げているワーナー・ブラザース映画、制作は『パラダイス・キス』などのSTUDIO SWANが手掛ける。ワーナー・ブラザースが進めるローカルプロダクションの大型プロジェクトとなる。製作総指揮のウィリアム・アイアトンさんは本作について、「『るろうに剣心』は、まさに邦画の“ハリポタ”になる可能性を秘めています」とし、さらにシリーズ化も視野に入れて取り組むとする。 『るろうに剣心』は1994年から1999年まで「週刊少年ジャンプ」の連載された少年マンガで、単行本全28巻の累計販売数は5000万部を超える。国内だけでなく世界各国で人気が高く、全世界23カ国で翻訳出版されている。 マンガだけでなく、アニメ作品も世界中にファンを持つ。1996年のテレビシリーズ、1997年の劇場アニメ、そして2つのOVAシリーズへと広がる。テレビアニメ15周年を迎えた本年は、新作アニメの制作決定も発表され、大きな盛り上がりをみせている。今回初となる実写映画化が、さらに作品の話題を広げるに違いない。 ワーナー・ブラザースによれば、本作の実写映画化企画は過去にも何度も持ち上がっていた。しかし、原作全28巻を映像化することが困難とのことから、実現には至らなかった。今回の実写映画化は、3年ほど前から準備を始めていた。 『龍馬伝』で時代劇を存分に表現した大友啓史監督、原作のイメージを彷彿させる佐藤健さんという役者を得たことで実現に至った。クランクインは今年夏、主演以外のキャストは今後の発表となる。 今回の『るろうに剣心』実写映画化で興味深いのは、製作をワーナー・ブラザース映画が行うことだ。ハリウッドメジャー各社は、世界各国でその地域に根差した独自の映画を製作するローカルプロダクションを進めている。日本で最もローカルプロダクションに力を入れているのが、ワーナー・ブラザースである。既に2010年には『最後の忠臣蔵』を製作・公開している。 また、邦画の配給にも力を入れており、「デスノート」シリーズなどのヒット作がある。アニメ映画も得意としており、『サマーウォーズ』、『劇場版 銀魂 新訳紅桜編』といったヒットを生みだした。今回は、マンガ、アニメで人気の高い作品を原作に、本格的な時代劇とする戦略となった。 ローカルプロデクションではあるが、原作の海外での人気、知名度の高さは海外マーケットも狙える。日本でヒットすればさらなる大きな展開もあり得るとの読みもあるかもしれない。『るろうに剣心』- 明治剣客浪漫譚 -2012年公開佐藤 健原作: 和月伸宏「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」(集英社 ジャンプ・コミックス刊)監督: 大友啓史製作総指揮: ウィリアム・アイアトン エグゼクティブプロデューサー: 小岩井宏悦プロデューサー: 松橋真三、野村敏哉製作: ワーナー・ブラザース映画 制作プロダクション: STUDIO SWAN(IMJ-E)
「劇場版ブルーロック」公開記念! 凪誠士郎役・島崎信長と潔世一役・浦和希の対談が「週刊少年マガジン」で実現 2024.4.24 Wed 12:30 『劇場版ブルーロック -EPIOSODE 凪-』より主演の凪誠士郎役・…
「るろうに剣心」剣心、椅子に座ったポージングでフィギュア化! 優しくも強い眼差し、質感にこだわった着物に注目 2024.2.29 Thu 18:00 『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』より、緋村剣心のノンスケー…