第14回文化庁メディア芸術祭が、2011年2月2日から13日まで開催される。その受賞作品展のプログラムの詳細が、12月22日に発表になった。先頃、世界49ヶ国2645作品の応募の中から決定した4部門4作品の大賞ほか、受賞作品と審査委員会推薦作品およそ170点を展示する。 アート、エンタテイメント、アニメーション、マンガの4分野で、最先端の文化状況を明らかにするイベントである。会場は例年までの東京・六本木の国立新美術館に、近隣の東京ミッドタウンにサテライト会場をさらに設ける。より広く、多くの人にメディア芸術を紹介する。 メディア芸術祭の特徴はその表現の広がりもあり、美術館の展示だけにとどまらないところだ。映像作品の上映は勿論、アーティストによるプレゼンテーション、ワークショップやクリエイターの創作や作品にまつわる文化状況などのトークの場シンポジウムなどが充実する。 また、こうしたイベントをUSTREAMを通じて動画配信する計画もある。会場からさらに飛び出して、ネット上からもメディア芸術祭にアクセスすることを可能にする。 同時多発的に行なわれるイベントは、アニメーション関連だけに絞ってもかなり多く、見逃せない企画が目白押しだ。なかでもアヌシー国際アニメーションフェスティバル、オタワ国際アニメーションフェスティバル、ザクレブ国際アニメーション映画祭のいわゆる世界4大アニメーション映画祭関連の集中上映が目を惹く。 さらにシンポジウム「世界のアニメーションフェスティバルから発信される表現」が行なわれる。韓国SICAF、エストニアJAFFの紹介もあり、海外のアニメーション映画祭の概要を一度に掴むよい機会になる。 受賞者シンポジウムも、アニメーション部門はふたつ設定されている。商業作品を中心とした②(2月13日16時~17時半)は湯浅政明さん、原恵一さん、片渕須直さんと大物監督3人、それにアニメ評論家氷川竜介さんが登壇する充実ぶりである。インディーズアニメーションが中心の②(同日13時~14時半)は、和田淳さん、一瀬皓コさん、古川タクさんによるものとなる。 このほかアート部門、エンタテイメント部門、マンガ部門、功労賞受賞者、クロスセッション、テーマ部門などのシンポジウムが並ぶ。展覧会の観覧料も含め、いずれも参加は無料である。 さらに本イベントに併催するかたちで、第16回学生CGコンテスト受賞作品展、先端技術ショーケース’11も行なわれる。 第14回文化庁メディア芸術祭/http://plaza.bunka.go.jp/会期: 2011年2月2日(水)~2月13日(日)会場:国立新美術館(東京・六本木)10時~18時 金曜は20時(入館は閉館の30分前、2月8日休館)サテライト会場:東京ミッドタウン(東京・六本木) 11時~20時半(無休) 観覧料: 無料主催: 文化庁メディア芸術祭 実行委員会(文化庁・国立新美術館・CG-ARTS協会)
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