1月28日から31日まで、フランスで開催されていたヨーロッパ最大のバンド・デシネ、マンガ、コミックスの祭典 アングレーム国際バンド・デシネ フェスティバル(international de la bande dessinee d'Angouleme)は、1月31日に今年のグランプリにフランスの作家Baru(Hervé Baruléa)さんを決定した。 Baruさんは63歳、1984年に『Quéquette Blues』にてmost promising を受賞したことから一躍注目を集めた。1991年もの最優秀アルバム賞を受賞するなど、現在までフランスを代表するバンド・デシネのアーティストとして知られている。ヨーロッパの労働者などの視点から描いた作品が特徴になっている またBaruさんは1990年代に講談社「モーニング」で『太陽高速』を連載し、日本のマンガファンにも知られた存在だ。この業績はアングレームが公式発表したBaruさんの業績のひとつとしても挙げられている。Baruさんは2011年に開催される第38回アングレームの審査委員長も務める予定だ。 このほかのアルバム賞にRiad Sattoufさんの『PASCAL BRUTAL』、審査員特別賞はJoe Dalyさんの『dungeon quest』 特別賞、シリーズ賞にjérome k. Jérômeさんの『Adèle Blanc』という結果だった。 歴史に残る作品を選出する遺産賞はCarlos Gimenezさんの『Paracuellos』、子供向けの作品から選ばれるユース賞はJulien Neelさんの『Lou』が選ばれた。公式セレクションの中には日本のマンガ作家の作品も挙げられていたが、本年は残念ながら日本からの受賞作品は出なかった。アングレーム国際バンド・デシネ フェスティバル(Festival international de la bande dessinee d'Angouleme)/http://www.bdangouleme.com/palmares-officiel