8月5日からスイスで始まったロカルノ国際映画祭で、日本のアニメ監督である高畑勲氏が名誉豹賞を受賞した。これは高畑監督の長年の映画界に対する功績を讃えたものである。 8月6日の夜に、映画祭の象徴でもあるピアッア・グランデで、アニメーション監督のミッシェル・オスロ氏から豹のかたちをした受賞トロフィーが手渡された。ミッシャエル・オスロ監督は、『キリクと魔女』や『アズールとアスマール』などの作品の監督として名高い。 © FOTOFESTIVAL / DAULTE 名誉豹賞は1989年より、長年映画界に貢献してきた特に重要な映画監督に贈られている。ロカルノが国際的に注目度の高い映画祭ということもあり、これまでの受賞者にはジャン=リュック・ゴダールやベルナルド・ベルトルッチ、テリー・ギリアムと言った世界の巨匠たちが名前を連ねる。 高畑監督は日本を代表するアニメ監督の一人。映画作品では『じゃりン子チエ』、『火垂るの墓』、『平成狸合戦ぽんぽこ』などの代表作がある。 アニメのキャリアを東映動画(現東映アニメーション)でスタート、『太陽の王子 ホルスの大冒険』の演出に携わった。その後、日本のテレビアニメの代表作となった『アルプスの少女』など制作し、スタジオジブリの設立に参加した。現在は宮崎駿監督と伴に、スタジオジブリを支えている。 今回は、ロカルノ国際映画祭が日本アニメを特集する「Manga Impact」に合わせて、スイスを訪れていた。 受賞式の夜には『平成狸合戦ぽんぽこ』が上映されたほか、『火垂るの墓』や『太陽の王子 ホルスの大冒険』も期間中に上映される予定である。また、8月7日にはミッシェル・オスロ監督との公開シンポジウムも予定している。 ロカルノ国際映画祭の「Manga Impact」は、海外で開催される日本アニメーションの特集企画としては過去最大規模のものである。 高畑勲監督のほか、コンペティション部門に『サマーウォーズ』を出品する細田守監督や富野由悠季監督、山賀博之監督、板野一郎監督、小池健監督など多数の日本アニメ関係者が参加している。ロカルノ国際映画祭(The Locarno Film Festival)/http://www.pardo.ch/jahia/Jahia/home/lang/en
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