「COBRA」30周年プロジェクト 寺沢武一さん語る | アニメ!アニメ!

「COBRA」30周年プロジェクト 寺沢武一さん語る

イベント・レポート

 6月24日、1978年から週刊少年ジャンプで連載された人気マンガ『コブラ』の30周年記念企画として「COBRA THE ANIMATION」プロジェクト発表が東京・ラフォーレミュージアム原宿で行われた。
 プロジェクトの第1弾は「ザ・サイコガン」、2008年8月29日から2009年2月まで隔月で全4巻がリリースされる。このシリーズの監督・脚本・絵コンテを手掛けるのは原作者でもある寺沢武一さん。

 第2弾はファンの間でアニメ化を望む声が高かった「タイム・ドライブ」で、全2巻のOVAとして発売される。こちらも寺沢さんが監督を務める。
 さらに第3弾は、こちらもファンに人気の高い「六人の勇士」をテレビシリーズ(全13話)として、2009年春から放送する。テレビ版の監督は前作『スペースコブラ』の監督を務めた出崎統監督(崎は立さき)で、キャストも同様にコブラ役に野沢那智さん、相棒のアーマロイド・レディを榊原良子さんが演じる。プロジェクト一連の作品は全て初めて映像化され、ハイビジョンで制作される。

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     (c)2008 BUICHI TERASAWA/A-GIRL RIGHTS/GUILD PROJECT

 製作発表会では、最初にハピネット執行役員ピクチャーズユニット映像企画本部リーダー藤岡氏から、『コブラ』についての作品概要説明が行われた。原作は国内は3000万部以上、海外でも各地で好評を博している作品で稀有な作品である。30周年を記念して全勢力でプロジェクトを進めていくという。
 その後「ザ・サイコガン」のプロモーション映像の上映と、松崎しげるさんによって作品のエンディングテーマ『ワンダラー』が生で披露された。

 続いて行われた記者会見では、原作者の寺沢武一さんが「コブラガール」の美女2人とともに登場し、「アニメは26年ぶりなので顔をハンサムに描きました。それもまた前作と違いで面白いと思います。内容自体はほとんど変わっていないので安心して下さい。」と挨拶を行った。
 寺沢さんは「特別席」に座り、壇上には製作関係者が並んだ。登壇したのは野沢那智さん、出崎統監督、音楽を担当する池頼広さん、ハピネットのプロデューサー・楠原真理子さん、松崎しげるさんである。

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 野沢さんは「26年ぶりで当然新しい声優が演るのかと思っていたら寺沢先生に那智さんでやるからよろしくと言われた」と語る。が、実は榊原さんから再アニメ化を聞きつけ、寺沢さんに猛烈なアピールをしていたことを、会見の最中に寺沢さんから暴露されて困っていた。コブラの二枚目と三枚目を演じ分ける野沢さんらしい振る舞いだ。
 今回のコブラは鼻筋が立っており、前作よりも二枚目で描かれている。野沢さんは前作の団子鼻という三枚目な要素が強く印象付いてしまい、今回の「美麗なコブラ役」の役作りに悩んだという。『スペースコブラ』の当時、榊原さんはアフレコまでに100回練習して収録に臨んだという。今回は、200回練習してスタジオに臨むという意気込みを見せた。

 「コブラはアナログのヒーローの王道」と語るのは、『スペースコブラ』監督の出崎さんである。
 「演出家としていろいろなことができる素材。戦ってみる価値がある。前作に迫って、追い越せるような作品にしたい」と語った。

 近作では『相棒』、『FREEDOM』など数々の話題作の音楽を手かげる池さんは、子供の頃から憧れだったコブラに携われることを光栄に感じている様子だ。
 「子供心ながら、あんな大人になれたらいいな」と憧れる存在だったので、世界観を表現していきたいと語る。重厚感を出したオーケストレーションを表現したという。

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 楠原さんは、男の美学と世界観が色あせない魅力だと語る。ハピネットは2000年に『コブラ』のDVDを発売して以降、企画を突き詰めて来たという。
 寺沢さんによれば、いくつもの会社から再アニメ化のオファーがあったが、最も作品内容で意見が一致したのが同社だったという。今回は世界観を守りつつ、CGとの融合を表現し、「クリスタルボーイ」の透明感が非常に良く出ているので楽しみにして欲しいと語る。

 劇場版でコブラを演じた松崎さんはお子さんたちに「コブラは僕自身だ」と言い続けているという。
 「優しさとユーモア、美女と男の美学のキャラクターは地球の枠を超えて宇宙に飛び出している。今の時代に復活するのは当然。26年ぶりに参加できたことを非常に嬉しく思う」と語った。今回の主題歌は「愛」をテーマに歌ったという。26年前の新鮮な気持ちで歌った。

 会見にはケンドーコバヤシさんが「コブラ応援団長」として登場し、寺沢さんからサイコガンをプレゼントされた。ケンコバさんも子供の頃からコブラのファンで、阪神タイガースのメガホンをサイコガンに見立てて「ごっこ遊び」を楽しんでいたいという。
 現在、世界4000万部の売上げを1億部にするべくプロモーション活動を任されていた。これに対して全国行脚して売ると答えるケンコバさん。さらに寺沢さんのオーダーは「在庫は余っているから。7掛けで。」と会場を沸かせた。

cobra-press2.jpg 寺沢さんは「実写のオファーも多いのだが、マンガ家なのでアニメの方が興味がある。アニメだとマンガのイメージをある程度維持しながら作っていけるから漫画を中心とした作品作りをしたい。日本のアニメの良さは手描きのダイナミズムにあると思う。そして、その世界観が受けている。クリスタルボーイも手描きの感じが残るようにCGを作ってもらうように指示をした」と話す。
 寺沢さんは1980年代からCGをマンガ制作に取り入れた先駆者でもある。今回アニメの中でどのような塩梅で監督をするのか、作品への興味が高まる。

COBRA THE ANIMATION 公式サイト /http://www.cobra30th-anime.com/
寺沢武一 公式サイト /http://www.buichi.com/
        (c)2008 BUICHI TERASAWA/A-GIRL RIGHTS/GUILD PROJECT
《animeanime》
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