7月3日から6日までパリ市郊外で開催されるジャパンエキスポの日本のゲスト等の参加者がほぼ出揃った。今回新たに、アニメ監督の出渕裕さんや境宗久さん、さらにアニメスタジオA1-Picturesのスタッフ陣のゲスト参加が明らかになった。 出渕さんは『ラーゼフォン』監督のほか、数々のデザインワークススを手掛けることで知られている。7月からテレビ放映が始まる『鉄腕バーディー』のクリエイティブプロデューサーも行う。今年、出渕さんは既にシアトルの桜コンにもゲストで登場しており、海外でのクリエイティブ紹介の機会が広がっている。 一方、その作品を制作するA1- Picturesは、7月4日に同社の勝股英夫社長、落越友則さん、尾崎隆晴監督らによるパネルディスカッションが行われる。パネルディスカッションでは、『鉄腕バーディー』のほか、『おおきく振りかぶって』、『ペルソナ ~トリニティ・ソウル~』など、同社の人気作品が紹介される予定である。 また、アニメスタジオでは東映アニメーションからも、境宗久さんがゲストとして登場する。境宗久さんは、東映アニメが現在ヨーロッパ展開に力を注ぐ『ONE PICE』の監督である。A1-Picturesと東映アニメのヨーロッパ市場に対する積極的な姿勢が伺われる。 ミュージシャンでは、PATAさん率いるRa:INが開催最終日の6日にライブを開催することが発表された。海外で勢いを増す日本のビジュアル系バンドを代表するライブとして人気を集めそうだ。 当初、ジャパンエキスポでは、PATAさんもメンバーのX Japanのコンサートが予定されていた。こちらは、リーダーのYOSHIKIさんの負傷のため開催延期となり残念ながら今回は行われない。 このほかジャパンエキスポには、アニメーターの川元利浩さん、貞本義行さん、マンガ家永井豪さん、小畑健さん、大暮維人さん、小池一夫さん、平野耕太さん、たまきちひろさん、水城せとなさん、かわかみじゅんこさんらが姿を見せる。 日本からのゲストだけでなく、フランスのバンド・デシネの巨匠であるジャン・ジロー(メビウス)さんも参加する。日仏の大物アーティストが並ぶ貴重な機会になりそうだ。 さらにゲーム関係からもサイバーコネクトツー代表取締役社長、『.hack』シリーズなどを手掛け、アニメ『.hack//G.U. TRILOGY』の監督でもある松山洋さんがゲストとなる。またKokosacで活躍するデザイナーの竹内高さんもゲストとなっている。エキスポ参加企業による個別ゲストも数が多く、開催4日間は大きな賑わいを見せそうだ。 パリのジャパンエキスポは、これまでもヨーロッパ最大のアニメ・マンガを中心とした日本のポップカルチャーイベントとして知られてきた。2006年からは会場の大きなパリ郊外のヴィルパント展示会会場に移動したことから、イベントの大型化に拍車がかかっている。大会を従来の3日間から4日間に拡大した今年は、延べ10万人の入場者を目指す。 もともとジャパンエキスポは、日本からの豪華なゲストで定評があった。しかし、こうしたイベントの大型化とヨーロッパ最大のイベントという知名度が定着したことが、ゲスト陣の厚みに拍車をかけているようだ。パリ・ジャパンエキスポ /http://www.japan-expo.com/ (日本語情報) (ユーロジャパンコミック) /http://www.eurojapancomic.com/fr/japanexpo.shtml【ジャパンエキスポ主要ゲスト(企業ゲスト等含む)】出渕裕境宗久貞本義行川元利浩平野耕太永井豪小畑健大暮維人小池一夫たまきちひろさん水城せとなかわかみじゅんこRa:IN 松山洋竹内高勝股英夫(A1-Pictures)落越友則(A1-Pictures)尾崎隆晴(A1-Pictures)ジャン・ジロー(メビウス)